秋篠宮ご夫妻、ブラジルをご訪問

2015年 10月 31日

秋篠宮ご夫妻ブラジルご訪問

サンパウロ州のジェラウド・アウキミン州知事は10月29日(木)夕方18時、秋篠宮ご夫妻をバンデイランチス宮(サンパウロ州知事官邸)での晩さん会にお迎えしたと同州政府が広報した。

晩さん会は日本ブラジル外交樹立120周年の行事の一環及び、両国間の関係をより緊密にするために行われたという。

「サンパウロのブラジル人にとって、修好通商航海条約が締結されて二国間の外交が始まってから120年目を祝う年でもあり、わが州に日本国総領事館が開設されて100年目でもある今年、秋篠宮ご夫妻をお迎えできることは大変光栄です」とアウキミン州知事はスピーチの中で述べた。

また知事は、世界における日本の多大なる貢献についてもコメントした。

「科学、映画、現代アート、建築、テクノロジーなど、あらゆる分野において日本は影響力を持っています」(アウキミン州知事)

秋篠宮さまは州知事の歓待に対し感謝のお気持ちを述べられると同時に、初めてブラジルを訪問されたときのことを「27年経っていますが、今日のことのように覚えています」と述べられ、「サンパウロ州がさらなる発展をして、私たちの絆がより深まりますように」とスピーチされたとのこと。

ブラジルにおける日本人とその子孫のコミュニティは190万人にのぼり、このうち100万人以上がサンパウロ州に暮らしている。秋篠宮さまがサンパウロを訪問されたのは今回でで2度目とのこと。

最初のご訪問は、日本からブラジルへ向けて最初に公式の移民を運んだ笠戸丸の到着から80周年を祝う記念式典が行われた1988年。サンパウロは、11月8日まで予定されている秋篠宮ご夫妻の、今回のブラジルご滞在における、最初のご訪問の地となった。

ブラジルご滞在中に秋篠宮ご夫妻は、クリチーバ、ロンドリーナ、カンポグランジ、ベレン、リオデジャネイロ、ブラジリアを含む10都市を訪問されるとのこと。首都ブラジリアでは連邦議会で行われる日ブラジル外交樹立120周年記念式典に出席され、ジウマ・フセフィ(ルセフ)大統領を訪問されるご予定だという。

秋篠宮さまご夫妻を歓迎する晩さん会には、日系コミュニティの代表と、サンパウロ州政府からはマルシオ・フランサ副知事、エジソン・アパレシード官房長官、フェルナンド・カペス立法議会議長、そして外務省のデボラ・ヴァイネル・バレンボイン-サレジ・サンパウロ支庁長、在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事、在ブラジル日本国大使館の梅田邦夫大使が列席したとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Gilberto Marques/A2img (29/10/2015))