「O Outro Lado do Mundo・軌跡 ~在日ブラジル人の25年~」 第九話「子どもたち」公開

2015年 12月 25日

軌跡 在日ブラジル人の25年 第九話

日本各地でさまざまな生活を営むブラジル人の姿を追った映像ドキュメンタリー・シリーズ「O Outro Lado do Mundo・軌跡 ~在日ブラジル人の25年~」(全11話、日本語字幕つき)の第九話「子どもたち」がyoutubeで公開された。

今回のテーマは、日本で暮らすブラジル人の子どもたち。

茨城県常総市で暮らすガブリエウさん(11)は、仕事を求めて日本に来た家族と共に来日した。日本とブラジルとを行き来した経験から語学を習得することの重要性を肌身で感じている。将来、母国がより良い国になると信じて、今日も勉強や運動に励んでいる。

軌跡 ~在日ブラジル人の25年~

千葉県船橋市で暮らすナオミさん(10)は、日本語が堪能で、日本人学校に通う。通い始めたころにはいじめもあったが、自ら仲間に溶け込んでいった結果、いじめはなくなったという。現在、日本でキッズモデルとしても活躍している。

軌跡 ~在日ブラジル人の25年~

大阪府堺市で暮らす津田エリキ・ユウジさん(15)は、生まれは浜松。半年ブラジルに戻り、再び来日して大阪で生活している。現在は高校進学を目指して受験勉強に励んでいる。今より若いときにはいじめにもあったが、今は、ブラジル人だからという理由で新しく友達もできるという。

3名とも、子ども社会の中でさまざまな経験をしてさまざまなことを想っている。そして日本もブラジルも愛し、両国の問題点もいいところも、彼らなりに感じている。そんな彼らならではの、新しいブラジルと日本の関係を、将来、築いていってくれることだろう。

(文/麻生雅人、写真/reprodução/「O Outro Lado do Mundo・軌跡 ~在日ブラジル人の25年~」)