ラタン航空、リオ・オリパラ期間中の旅客輸送に2000万レアル追加投資
2016年 06月 8日「オリンピックはワールドカップより大きく、人・モノの輸送にはるかに複雑な要素が絡んでくるイベントです。加えて選手団を安全に秘密裏に輸送するにあたっての保安上のリスクもあります」(コスタ氏)
2014年のワールドカップでは32か国2500人の選手がブラジル中の12都市を移動した。主催者および警備会社から強盗などに遭遇するリスクは低いと考えられていた。
リオオリンピックでは206か国20100人の選手の移動がたった1都市で発生し、リオ以外で行われるのはサッカーの数試合だけだ。この状態ではリスクレベルはより高くなる。
「オリンピック運営は、リスクの高さと運営の複雑さをはらんだ、世界で最大のものになるでしょう」(コスタ氏)
この輸送物流の複雑さを乗り切るため、サンパウロに運営専門部隊が結成された。この部隊でリオで起こる問題に関する情報を入手することになっている。リオ行きの特別便は100本から300本に上るとみられ、6機が緊急用に待機することになっている。
コスタ氏はまた、ワールドカップの際と同様、何らかのトラブルにより他社便への振替のため、航空会社間の乗客名簿のやり取りをスムーズに進めるための交渉を行っているという。
(文/余田庸子、写真/Tomaz Silva/Agência Brasil)
写真は5月20日に公表されたリオ・オリパラの入場券。種目ごとにイラストが異なる