ブラジルの物価上昇、1年で12%以上に
2016年 07月 19日グローボ系ニュースサイト「G1」が7月15日づけで伝えたところによると、ブラジルにおける12か月間の物価上昇率が12%を超えたという。
「G1」はジェトゥーリオ・ヴァルガス財団が15日、2016年7月の物価上昇率は1.06%で、前の月の1.42%よりも鈍化したものの、2015年7月からの12か月間では12.18%の上昇率を発表したと伝えている。
同財団が引用したデータは「物価総合指数10(IGP-10)」と呼ばれる、農産物、工業製品、エンドユーザー向けサービスの物価上昇を測る指標。60%が卸売業、30%が小売業、10%が建設業で構成されている。
広域生産者価格指数(IPA)では前月の1.89%の急上昇ののち、7月に1.23%の物価上昇を記録している。一方エンドユーザー向け商品価格上昇率は、前月+0.51%だったのに対し7月は+2.67%と大幅に上昇している。これは生鮮食品価格上昇率が1.72%から14.37%に急上昇したことを反映している。
消費者物価指数(IPC)では6月が+0.49%、7月が+0.27%となっている。住宅関連項目の変動(0.84%から0.31%に縮小)が影響している。
一方で、建設費用指数(INCC)では6月が+0.49%だったのに比べて7月では+1.76%上昇幅が拡大している。これは原材料、機械、人件費が+0.14%から+0.23%に上昇したことによるという。
(文/原田 侑、写真/Marcos Santos/USP Imagens)