ロート製薬、ブラジルへの進出活動について
2016年 09月 13日G氏の友人に サンタカタリーナ州(以下、SC州)の議員がおり、SC州が医薬品会社を誘致していたので、州知事と面談する機会があった。
面談時に TV 撮影が入ったので緊張したが、同席した知事秘書に将来の従業員数を質問された時、まだ具体的計画は無いが、先に進出した国々では10年後に1000人程度になった所もあると話したら、急に秘書たちが色めきたって、我々を横において相談を始めた。
何年間かは州税を免除するという策だったが、同州のT市では、工場建設の土地を無償貸与する、工場に繋ぐ道路・水道・電気等も市で整備する、10年間は市税を免除するという内容だった。結局、SC州での買収商談は成立しなかった為、これらの条件は得られなかったが、今後進出をお考えなら、候補地の州や市当局と相談されれば良いと思う。
ブラジルは、今は経済が不調で、元々貧富の差が激しく、富の再配分システムが脆弱な為、社会的な問題も多く抱え
ているが、民主主義国であり、資源や水が豊富で、まだまだ人口を抱える余力があり、発展の要素が有り余る国であ
る。日本びいきの国であることも付け加えたい。世界市場への進出をお考えの際には、候補にされることを強くお勧
めする。
(文/上島英郎、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会))
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