ジャパンハウスサンパウロの展示が日本へ。駐日ブラジル大使館で「DŌ (道) ― 徳の極みへ」展が開催
2018年 11月 5日2017年にブラジルで開館した「ジャパン・ハウス サンパウロ」で今年(2018年)の8月21日から9月16日まで開催された「DŌ (道) ― 徳の極みへ」展の、日本での展示が、明日、11月6日(火)から、港区・青山にある駐日ブラジル大使館ではじまります。
「DŌ (道) ― 徳の極みへ」展は、日本の伝統的な6つの“道”の、歴史や技術、精神性を紹介する展示で、武士道に語源をもつ「武道」という理念を通して、合気道・剣道・空手道・柔道・相撲・弓道、それぞれの特徴や、その“道”を極めるための厳しい鍛錬や、修行を通じて得ることができる礼の心や強靭な精神性を紹介するものです。
会場には、ブラジル人の写真家によって撮影された日本の6つの“道”の写真と、解説文が展示されます。
展示会の開催に先駆けて、5日(月)、駐日ブラジル大使館で開会式が行われました。
アンドレ・コヘア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使閣下は「ジャパンハウスはブラジルと日本の両国の相互理解や共感を即するのに大いに貢献しています」と語り、ジャパンハウスで行われた企画展示をはじめて日本でも行うこととなったことへの祝辞を述べました。
日本の外務省の大臣官房 榎本健司・戦略的外交発信拠点室長は「サンパウロ、ロサンジェルス、ロンドンに次いで第4のジャパンハウスが、一時的ではありますが、開館できたと考えています」と、本展示の開催を祝いました。
同じく日本の外務省の中前隆博・中南米局局長は「単に日本の文化を持ってきて見せるというだけでなく、日本人とブラジル人が協力し合ってキュレーションを行っているジャパンハウスの展示を日本で実現できたことを嬉しく思います」と語りました。
また、開会式では、展示で取り上げられている6つの“道”のひとつである、弓道の演武を、駐日ブラジル大使館 教育協力部のナポリタノ・レアンドロ職員が披露しました。ナポレタノ職員はブラジルで弓道に取り組んだパイオニアのひとりで、同国で日本の弓道が本格的にはじめられたのは2011年からとのことです。
「DŌ (道) ― 徳の極みへ」展は11月6日(火)から12月5日(水)まで、駐日ブラジル大使館(東京都 港区北青山2-11-12)にて開催されます。
(写真・文/麻生雅人)