ブラジルの自動車販売台数、2014年以来最高に

2025年 09月 4日

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ハイブリッド電気自動車も2025年累計で前年同期比で74.97%の増加(写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)

2025年8月もブラジルの自動車販売は好調を維持し、2025年累計では2014年以来の最高記録となった。これらのデータは、ブラジル全国自動車販売連盟(Fenabrave)が9月3日(水)に発表した。

先月(8月)には431,079台の車両が登録され、そのうち最多はオートバイ(185,454台)と小型車(172,280台)だった。2025年の最初の8か月間で、業界全体では3,229,726台が登録され、2024年比で6.6%の増加となった。この結果を受けて、Fenabraveは年間予測を維持し、年間で6.2%の増加を見込んでいる。

7月よりも営業日が2日少なかったため、8月の登録台数は前月比で5.9%減少した。しかし、1日あたりの平均販売台数は7月の19,914台から8月には20,527台へと増加している。

業界の予測では、2025年のオートバイ販売は10%増加すると見込まれている。一方で、トラックの登録台数は7%減少する見通し。小型車と商用車は5%の販売増加が予測されており、バスは6%の増加が見込まれている。

連盟によると、特にトラックに関しては、信用金利の高止まりが続いているため、販売台数のさらなる増加は見込めないという。この金利の高さは、車両の更新にも影響を与えている。

例外的に好調なのがハイブリッド電気自動車で、年間販売台数は約12万台に達している。これらの車両は、2024年8月と比べて販売が85%増加。2025年累計では、前年同期比で74.97%の増加となっている。完全電気自動車も成長しており、2025年には年間4万5千台に達する見込みで、2024年比で10.11%の増加となる。

トラックの販売減少は、農業ビジネスの減速を反映していると連盟は分析している。しかし、トラクターや収穫機の販売は大幅に増加しており、特に中西部地域で顕著である。2025年1月から8月までの期間で、収穫機は前年同期比で19.2%、トラクターは14.7%増加した。これらの購入は、家族農業強化国家プログラム(Pronaf)の資金によるものでもある。

「市場の成長が中西部地域に集中している点は重要です。2024年には干ばつの影響を受けましたが、今年は71.4%の成長を記録しています。一方、南部地域はわずか5%の成長にとどまり、その他の地域は縮小傾向にあります」と、Fenabraveのアルセリオ・ジュニオール会長は記者会見で述べた。