ボウソナーロ前大統領、病院へ緊急搬送

2025年 09月 17日

14092025-pzzb2984 — ジャイール・ボウソナーロ前大統領（写真／ Fabio Rodrigues-Pozzebom／Agência Brasil）

ジャイール・ボウソナーロ前大統領の弁護団は、9月16日（火）に連邦最高裁（STF）のアレシャンドリ・ジ・モラエス判事に対し、前大統領の健康状態に関する医療報告書を提出した。

心臓専門医レアンドロ・エシェニッキによると、ボウソナーロ氏は体調不良、前失神、嘔吐、そして血圧低下の症状を示したとのこと。

同日早朝、前大統領は自宅軟禁先を離れ、現居住地を監視している刑務官らによってブラジリアのDFスター病院へ搬送された。

緊急医療対応のために自宅を離れたことは、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事による自宅軟禁の決定に違反することにはならない。

ボウソナーロ氏は緊急時には病院へ行くことが許されているが、診療後24時間以内にSTFへ医師の診断書を提出する義務がある。

病院が発表した医療報告によると、9月16日（日）にボウソナーロ氏は皮膚の処置を受け、検査の結果、貧血の症状が確認された。

8月4日以降、ボウソナーロ氏はモラエス判事の決定により自宅軟禁下にある。

この予防措置は、エドゥアルド・ボウソナーロ連邦議員（自由党、前大統領の息子）およびボウソナーロ氏本人が、アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ政権と連携し、ブラジル政府および最高裁判事らに対する報復措置を推進した疑いに関する捜査の一環として定められたもの。その報復措置には、ビザの取り消しや（米国の）マグニツキー法の適用などが含まれている。

先週、STF第一小法廷は4対1の票決で、ボウソナーロ氏および他の7名の被告に対し、武装犯罪組織の構成、民主法治国家体制の暴力的な打倒の試み、クーデター、暴力による重大な脅迫を伴う損害、文化財の破損といった罪で有罪判決を下した。