連邦検察庁、エドゥアルド・ボウソナーロ議員とパウロ・フィゲイレド氏を告発

2025年 09月 23日

lula6814 (1)
写真はエドゥアルド・ボウソナーロ議員、2024年(写真/Lula Marques/Agência Brasil)

ブラジルの連邦検察庁(PGR)は、エドゥアルド・ボウソナーロ下院議員(自由党)とブロガーのパウロ・フィゲイレド氏を、訴訟過程(裁判手続きの進行中)における脅迫の罪で告発した。

この告発は、連邦最高裁判所(STF)が進める捜査の一環であり、同議員が米国政府と連携してブラジル政府および裁判所の判事に対する報復措置が行われるよう働きかけた行為に関するものである。

STFに提出された告発文の中で連邦検察庁パウロ・ゴネー長官は、米国に滞在中のエドゥアルド議員とフィゲイレド氏は、ブラジルに対して「深刻な制裁」の実行を働きかけることで、ジャイール・ボウソナーロ前大統領のクーデター計画に対する最高裁の有罪判決を阻止しようとしたと述べた。

「報告された一連の戦略的行動は、エドゥアルド・ボウソナーロとパウロ・フィゲイレドが、外国からの報復の可能性をブラジル当局に投げかけ、国民には、“孤立し、嘲笑される国家”という印象を与えることで、不安と恐怖の雰囲気を作り出そうとした特定の故意を裏付けています」とゴネー長官は述べた。

検事はさらに、被告らがSNSやインタビューで制裁の立案者として振る舞い、裁判所の判事に対して脅迫を行ったと述べた。

「彼らはこれらの制裁の推進役、仕掛け人、そしてそれら(の制裁)を解除できる唯一の人物として自らを位置づけました。脅迫の対象である損害を止めるために、ジャイール・ボウソナーロが刑事有罪判決を受けないことを要求しました(訴訟番号AP 2.668)」(ゴネー長官)

ジャイール・ボウソナーロ前大統領もこの捜査(訴訟過程における脅迫)において連邦警察による調査対象となったが、(この件では)告発はされていないが、捜査の結果として、ボウソナーロ氏は自宅軟禁の措置を受け、電子足輪の装着を義務付けられた。

今回の告発が連邦最高裁(STF)に受理されれば、議員と実業家は被告として裁判にかけられることになる。これはクーデター未遂事件の裁判と同様の展開であり、担当判事はアレシャンドリ・ジ・モラエス氏である。

今月初め、ボウソナーロ前大統領は以下の罪で有罪判決を受けた:武装犯罪組織の構成、民主的法秩序の暴力的な廃止未遂、クーデター、暴力による加重損害、重大な脅迫、および文化財の損壊。

<告発された人物>

軍事政権下最後の大統領であるジョアン・バチスタ・フィゲイレド元将軍の孫であるパウロ・フィゲイレド氏は米国在住で同国の永住権を持つ。実業家でありブロガーでもある彼は、偽情報の拡散を理由にクーデター計画への関与で告発された。

一方、エドゥアルド・ボウソナーロ氏は3月に下院からの休職を申請し、政治的迫害を理由に国外へ移住した。休職期間は7月に終了したが、議員活動には復帰していない。

<反論>

エドゥアルド・ボウソナーロ氏とパウロ・フィゲイレド氏は共同声明で、連邦検察庁(PGR)による告発を否定し、今後も「国際的なパートナー」と連携してブラジル当局への新たな制裁を推進していく意向を表明した。

「何年も使われてきた不透明な取引や脅しなど忘れろ。我々には通用しない——これはアレシャンドリの手下たちによる今回のインチキ告発にも当てはまる。今日のメッセージは明確だ。ブラジルにとって持続可能な唯一の道は、広範かつ全面的で無制限な恩赦であり、それによって政治的行き詰まりを終わらせ、民主的かつ制度的な正常性を回復することだ」と彼らは述べた。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)