ルーラ大統領、ゼレンスキー大統領と会談
2025年 09月 25日
ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ・ブラジル連邦共和国大統領は、9月24日(水)、アメリカ合衆国のニューヨーク市で、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。
大統領府の声明によると、同会談はウクライナ首脳の要請により、国連総会の開催に合わせて行われた。
会談の中でルーラ大統領は、3年以上続くウクライナとロシアの紛争の解決に「軍事的な出口」はないと改めて強調した。
ルーラ大統領は、当事者間の対話と「双方の安全保障上の懸念を考慮した交渉による解決策を模索する上で、国連のより積極的な関与」を支持したと、声明は述べている。
ルーラ大統領にとって、交渉の第一歩は、停戦に向けたルールの確立であるべきだという。
声明によるとゼレンスキー大統領は「他国との対話の可能性を探りながら、平和への道を見出そうとするルーラ氏の努力」に感謝の意を示し、ブラジルと中国が主導する「平和のための友好国グループ」の創設にも言及した。
「ブラジルが、何よりもまず停戦とウクライナ国民のための平和を支持する姿勢を示しているのは心強い」と、ゼレンスキー大統領は会談後に述べた。
ゼレンスキー大統領はさらに、両者が今後、貿易と経済に関する協議を行うことで合意したと述べた。
「ルーラ大統領は、ウクライナに平和を近づけるために可能な限りのことをすると私に語った。彼の明確な立場に感謝している」と、ゼレンスキーは付け加えた。
出典:ブラジル共和国大統領府およびロイター通信
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)