サイクロン襲来から4日、サンパウロ州で6万戸以上が停電
2025年 12月 15日

サンパウロ大都市圏では、12月14日(日)現在、温帯性低気(エクストラトロピカル・サイクロン)の到来による強風から4日が経過したにもかかわらず、依然として6万6千戸以上が停電している。
電力会社エネウは前日、日曜中に復旧を完了させると発表していたが、同社が供給する全顧客の0.78%がなお停電状態にある。同社の声明によれば、復旧作業は現在も現場で続けられている。
危機の最盛期にあたる12月10日(水)、影響を受けた顧客は約220万戸に達した。最大時速98キロに達した突風が各地で300本以上の樹木を倒し、その多くが送電線に直撃して電柱やケーブルを破壊した。
事態の深刻さを受け、サンパウロ州司法当局は12月13日(土)、州都および周辺自治体での送電再開に12時間の期限を設定し、違反すれば1時間あたり20万レアルの罰金を科すと通告した。
さらに14日(日)、鉱山・エネルギー省は声明を発表し、エネウ社が契約上の義務や品質基準を完全に履行しない場合、サンパウロ州での事業免許を失う可能性があると警告した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




