サイクロンから5日、サンパウロで3万世帯停電続く

2025年 12月 15日

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12月10日、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ地区パウラ・ネイ通り。倒木が自動車の上に落下した(写真/Paulo Pinto/Agencia Brasil)

12月15日(月)朝の時点で、サンパウロ市および大都市圏では依然としてエネウ社の契約者3万28世帯が停電状態にある。これは、10日(水)に到来した強風によるもので、復旧作業は長期化している。

13日(土)、サンパウロ州司法当局はエネウ社に対し、12時間以内の送電再開を命じ、違反すれば1時間ごとに20万レアルの罰金を科すと警告。同日、エネウは翌14日(日)までに復旧すると発表していた。

停電世帯は全契約者の0.35%にあたり、現在最も影響が大きいのはサンパウロ市内で、2万305世帯が依然として暗闇の中にある。

10日(水)のピーク時には、約220万世帯が停電。最大風速は時速98キロに達し、330本以上の樹木が倒れた。多くが送電線に直撃し、電柱やケーブルを破壊した。

被害はサンパウロ大都市圏全域に広がり、隣接するエンブー・グアスー市では一時、エネウ契約者の98%が停電に見舞われた。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)