米州機構常設理事会の臨時会合で、ブラジルはマドゥーロ氏の拉致を非難

2026年 01月 7日

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1月6日、ワシントン。米州機構(OEA/OAS)常設理事会が臨時会合に出席したブラジル代表のベノーニ・ベリ大使(写真/© OAS)

アメリカ合衆国によるベネズエラでの軍事行動と、先週土曜日(1月3日)に発生したニコラス・マドゥーロ大統領の拉致について協議するため、米州機構(OEA/OAS)常設理事会が臨時会合を開いた。

この場で、同機構におけるブラジル代表のベノーニ・ベリ大使は、現在の状況は深刻であり、すでに過去のものになったと考えられていた時代の発想が、再び中南米とカリブ地域を脅かしていると述べた。

「ベネズエラ領内への爆撃と、その大統領の拉致は、到底容認できない一線を越えるものです。これらの行為はベネズエラの主権に対する極めて重大な侮辱であり、国際社会に極めて危険な前例を突きつけるものです」と、ベリ大使は火曜日(6日)の会合で発言した。

ベリ大使は、軍事的な攻撃は、多国間主義よりも「力こそが正義」という論理が優位に立つ世界へと導く危険があると指摘した。

「目的が手段を正当化するという議論は受け入れられません。そのような考え方には正当性がなく、より強い側が“何が正義か、何が不正義か”“何が正しいか、何が誤りか”を一方的に決め、弱い側に取るべき行動を押しつけるために各国の主権を無視することを許しかねません。国際法と多国間制度に支えられた国際的主権こそが、各国の人々が自らの運命を決定するための基盤なのです」
(ベノーニ・ベリ大使)

国連安全保障理事会が月曜日(5日)に開いた緊急会合で、ブラジルのセルジオ・ダネージ国連大使も、米国によるベネズエラへの武力介入において「目的が手段を正当化する」という議論は受け入れられないと述べた。

米軍は、マドゥーロ大統領とシリア・フローレス大統領夫人をベネズエラ領内から強制的に連れ去る作戦を実行し、その過程で大統領の警護部隊の隊員が死亡し、首都カラカスでは爆発も発生した。マドゥーロ氏はニューヨークへ移送され、米国政府によれば、国際的な麻薬取引との関係をめぐる容疑で同国の司法手続きに臨むことになるという。

大統領夫妻は月曜日、ニューヨークの連邦裁判所に連行され、米国司法当局による身柄確認のための初期審理に出廷した。マドゥーロ氏は無実を主張し、麻薬テロ、国際的な麻薬取引、重火器の使用への関与といった容疑を否定した。また自身を「戦争捕虜」そして「潔白な人間」だと述べた。夫妻は現在、同じくニューヨーク市内のブルックリン区にある連邦刑務所に収容されている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)