リオのストリートカーニバルを彩るLGBTQIA+のグループたち

2026年 01月 24日
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ストリートカーニバル団体「ジヴィーナス・トレッタス」(写真/Divinas Tretas/Gabriella Ribeiro)

<ブロッコ「ジヴィーナス・トレッタス」>

リオデジャネイロで13のストリート・ブロッコをつなぐ文化ネットワーク「カルナベンジッタ」は、2026年の「神がかった大騒ぎ(Divinas Tretas/注:「神がかった大騒ぎ」のニュアンス」のパレードに向け、より多様性を表現する新たな取り組みを打ち出す。

「ジヴィーナス・トレッタス」は、2007年に誕生したリオ初のLGBTQIA+ブロッコ「トッコ・ショナ(Toco-Xona。注:レズビアン文化の遊び心をスラングで表現したネーミング)」が装いも新たに再編されたもので、2022年に現在の名称へと変更された。

名称変更は、より幅広い多様性を包摂し、コロナ禍後にコレクティブとしての基盤を強化することを目的としていた。ポップ、ロック、アシェー、ブラジル各地のリズムを融合させた音楽性で、同ブロッコはリオのストリート・カーニバルにおける多元性と高い音楽クオリティの象徴として知られている。

パレードは2月15日にフラメンゴ海岸で予定されており、脆弱な立場にあるトランスおよびノンバイナリーの人々を対象に、氏名・性別の変更手続きを支援する初の取り組みが組み込まれる。

カルナベンジッタのナターリア・ギマランイス代表は、2026年の取り組みの狙いについて「ブロッコのネットワーク内で多様性と市民権についての議論をさらに深めること」と説明した。

「『ジヴィーナス・トレッタス』 は現在、私たちのLGBTQIA+の取り組みの中心的な柱です。カーニバルを“祭り”であると同時に、社会正義のための手段にもしたいと考え、このブロッコに取り組みを集中させました」(ナターリア代表)

ブロッコは、専用の区画を設けて柵で囲い、警備員と訓練を受けたサポートスタッフ、さらに手話通訳を、パレード全行程で配置する予定だ。

ブロッコ自身がジェンダーにとらわれない仕様の仮設トイレを設置するほか、外部の公衆トイレについても同様の基準を採用するよう、リオ市観光局(Riotur)と連携して働きかける。

音楽の合間には、女性に対する暴力防止キャンペーンを実施し、女性向けの暴力通報ホットライン「180」の周知、マリア・ダ・ペーニャ法(注:女性への家庭内暴力防止を目的とする法律)へのアクセス用QRコードの掲示、コンドームの配布などを行う。

さらに、LGBTQIA+当事者がきちんと前面に立てる場にするため、カルナベンジッタは「ジヴィーナス・トレッタス」のパレード全体で、LGBTQIA+、トランス、ノンバイナリーの人々を優先的に起用する方針を採用する。

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