リオのストリートカーニバルを彩るLGBTQIA+のグループたち
2026年 01月 24日
<ブロッコ「バンダ・ダス・ケンガス」>
リオデジャネイロで最も古いLGBTQIA+系カーニバル・バンドのひとつである「バンダ・ダス・ケンガス(Banda das Quengas、注:娼婦や“お騒がせ女”を意味するスラングを使ったカーニバルならではのユーモアを持ったネーミング)」は、2月13日に創設35周年を迎える。
記念イベントは17日(火)、集合は15時から、ラパ地区のワシントン・ルイス通りとメン・ジ・サー大通りが交差する角にて行われる。バンド名の由来となった「Bar das Quengas」は改装され、現在は「Bacurau」という別の名前になっており「(今は)バンドとは関係ありません」と副代表のトベングストン・マルチンス氏は語った。
同ブロッコは多くの観客を引きつけることで知られ、前々回は4万7千人が集まった。そのため、現在は行進を行わず固定の場所でパフォーマンスを行うブロッコとして活動していると、10年間副代表を務めるマルチンス氏は説明する。
「うちのバンドは予測不能なんです。とにかく人が集まる。LGBTの多様性を象徴する楽団で、仲間だけでなく、その周辺の人たちも引き寄せます。家族的な雰囲気で、誰もが楽しみに来る楽団なんです」(マルチンス氏)
演奏は16時に始まり、22時まで続く。
「リオでカーニバルを過ごす人は、火曜日にはみんなラパに立ち寄って、私たちと一緒に楽しんでいきます」(マルチンス氏)
2026年のテーマは、過去8年間と同じく 「受け入れるか、さもなくば尊重を」。
トベングストン・マルチンス氏は、LGBTQIA+のあり方を誰も無理に受け入れる必要はないが、「尊重する義務は確実にある」と強調した。衣装は自由。過去にはゲスト向けにアバダー(Tシャツ衣装)を作ったこともあったが、費用がかかりすぎてやめたという。
「みんな好きな格好で、自由に来ればいいんです」(マルチンス氏)
トベングストン氏は、ブロッコ創設当初は参加者として関わり、その後“パドリーニョ(後援者)”、2018年には“バンドの女王”を務めた。
「今は副代表として、バンドのために全力を尽くしています。カーニバルが好きだから。そして、この時期、私たちの楽団は私たち自身を満たしてくれるんです」(マルチンス氏)
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