リオのストリートカーニバルを彩るLGBTQIA+のグループたち
2026年 01月 24日

<ブロッコ「セレイアス・ダ・グアナバラ」>
ストリート・ブロッコ「セレイアス・ダ・グアナバラ(Sereias da Guanabara/グアナバラ湾の人魚たち)」も、2月17日にパレードを行う。集合は14時、会場はアテーホ・ド・フラメンゴ(グアナバラ湾沿いの埋め立て地公園)で、周辺にあるシュハスカリーア「アサドール・ヒオス(Assador Rio’s)」の駐車場近くが拠点となる。ブロッコは 持続可能性・アクセシビリティ・多様性 の三本柱を活動の軸に据えている。
このブロッコはリオのカーニバルでもよく知られたLGBTQIA+系の団体で、特徴的なのは海の生き物をテーマにした衣装だ。
「これはいつも私たちのブロコの象徴です。トリオ・エレトリコ(サウンドシステム車両)の上から見ると、青やエメラルドグリーンが一面に広がるんです。みんな“海の世界”というコンセプトを本当に楽しんでくれています」と、創設者の一人レオ・ソレズ氏は語る。
同じく創設者のジョルジ・バダウエ氏も、「海の世界というテーマは、幻想的で遊び心があって、カーニバルらしい“人魚の世界”を思わせる。衣装づくりの面でも非常に豊かな発想が広がるテーマなんです」と説明する。レオ氏はさらに、「それに、海と自然と深い結びつきを持つリオデジャネイロらしさも溢れています」と付け加えた。
昨年、セレイアス・ダ・グアナバラはサステナビリティに関する「グリーン認証」を取得した。ソレズ氏によれば、今年9周年を迎えるブロッコの歴史は、長年にわたり汚染に苦しんできたグアナバラ湾をめぐる“想像世界(イマジナリー)の創出”と深く結びついているという。
「アテーホ・ド・フラメンゴでブロッコがパフォーマンスを行うことには大きな象徴性があります。フラメンゴ海岸は浄化され、今では多くのカリオカが利用する場所になりました。私たちはずっと、ブロッコを通じて“ごみ問題への意識を高めること”をテーマに掲げてきました」(ソレズ氏)
バダウエ氏は、ブロコの基本理念のひとつとして「グアナバラ湾は長年の汚染にもかかわらず“死なない”という理解がある」と強調する。
「逆境の中でも生命が持つ抵抗力について、私たちは深く考えてきました」(バダウエ氏)
またソレズ氏は、グアナバラ湾には豊かな海洋生物が存在し、それがリオ市と大都市圏の生活を支えているという認識も重要だと付け加えた。
バダウエ氏は、「セレイアス・ダ・グアナバラ」はLGBTブロコであり、その最も強い柱が サステナビリティ(持続可能性) であることを強調した。メンバーたちは衣装にリサイクル素材を使うよう努め、「ごみの持つ祝祭的な力」を活かしているという。すべてを再利用する姿勢が基本だ。
パレード中、トリオ・エレトリコでDJを務めるレオ氏とジョルジ氏は、常に参加者に対してごみの回収の重要性を呼びかけている。次にこの場所を使う人たちのために、アテーホ・ド・フラメンゴを再び利用可能な状態に戻すためだ。
セレイアス・ダ・グアナバラの最初のパレードは、2017年1月20日のプレ・カーニバル期に行われた。この日がブロッコの“創設日”とされており、実際の立ち上げは2016年末に行われた。
同ブロッコのもう一つの特徴は「多様性」である。「海の生き物は多様」という理由もある。LGBTQIA+の人々だけでなく、あらゆるジェンダーの人が参加できる。
「トランスの人も、シスの人も、ヘテロの人も歓迎です。私たちのイベントではアクセシビリティにも力を入れていて、これも大切な柱のひとつです」と、二人の創設者は語った。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




