【リオのカーニバル 2026】パライーゾ・ド・トゥイウチ、ヨルバ語を使ったテーマ曲を披露
2026年 02月 18日

グルーポ・エスペシアウ(1部リーグ)、3日目のパレードはパライーゾ・ド・トゥイウチ
の行進からスタートした。現地メディア「G1」(2月17日付)が伝えている。
ヨルバ語のタイトル「Lonã Ifá Lukumí」をテーマに掲げたトゥイウチは、西アフリカからカリブ海を経てブラジルに至るまで、「イファー」の伝統が歩んできた歴史的・宗教的・哲学的な軌跡をパレードで表現した。
「なぜパライーゾ・ド・トゥイウチのサンバにヨルバ語の言葉が含まれているのか。それは、テーマがイファーについて語っているためです。イファーは本質的にヨルバの宗教的伝統に結びついており、とりわけキューバに渡り強く根付いています」と語るのはサンバ・エンヘード(パレードのテーマ曲)の作者の一人、ルイス・アントニオ・シマス。
イファーとは、西アフリカのヨルバ文化圏に起源をもつ宗教的・哲学的・占術的な体系。
ヨルバ語は植民地時代に強制的に連行された数百万のアフリカ人奴隷とともにブラジルへもたらされた。ブラジルでは、カンドンブレーのようなアフリカ系宗教をはじめ、宗教歌、オリシャ神(カンドンブレーで信仰される神々)の名前、そして何世紀にもわたり受け継がれてきた儀礼的表現を通じて保存されてきた。
「このテーマは、ブラジル人が自らのラテンアメリカ性についてより深く考えるための絶好の機会となるでしょう。アフロ・キューバ文化との近さを示すことは、ブラジル人が自らをアメリカ大陸の一員として見つめ、認識するうえで非常に重要なのです」と、同団体のカーニバル演出家ジャック・ヴァスコンセロスは語った。
バテリア(打楽器隊)の女王であるマヤラ・リマは、テーマの歴史的意義について語った。
「トゥイウチには、私たちの歴史、黒人の歴史を取り上げるという伝統があります。毎年このように重要なテーマを扱う学校の一員であることを、私はとても誇りに思っています」
3日目のパレードの幕開けを担った同校は、サプカイを白と銀で染め上げた。
これらの色は原初のオリシャたちに結びつくもので、堂々たるアブレ・アラス(先導車)には三脚に載せられたロボット象が登場し、バテリアの女王マヤラ・リマと打楽器隊が振り付けを披露した。
2番目の山車では、エジプトを象徴する黄金の巨大な回転式ピラミッドが登場し、古代文明の神々に囲まれた構成が示された。
色彩はまた、キューバとブラジルのつながりを語っていた。キューバは、アフリカ系宗教が奴隷貿易とともに、アメリカ大陸の文化へと適応し、融合していった場所のひとつである。そのため、緑と黄色が衣装やアレゴリアに散りばめられ、キューバのイファーとブラジル国旗を象徴するものとして表現された。
(文/麻生雅人)




