ブラジル連邦議会上院、災害で救助された動物の保護政策を承認

2026年 02月 26日

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被災地域で、住民とともに救助された猫。災害時の動物救助は各地で課題となっている(写真/Rafa Neddermeyer/Agência Brasil)

ブラジル連邦議会上院は2月25日(水)、緊急事態、事故、災害で被害を受けた動物の保護措置を定める法案(PL 2950/2019)を承認した。

法案は今後、ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領の署名を経て成立する見通しで、「救助された動物の保護とケアに関する政策」を創設し、被災動物の救助、保護、引き渡しに関する規則を定めるほか、環境法やダム安全法の改正も含んでいる。

この法案は、緊急時に備え、予防措置や連携体制を平時から整えておくことを目的としている。また、環境ライセンスの対象となる事業者に対し、予防措置や復旧措置の実施を義務づけている。

政策は、環境保護と防災の連携を強化し、動物の権利と福祉への意識を高めることで、災害時の家庭動物や野生動物の死亡率を下げることを目指す。

以下は、同法案で定められた各行政レベルの主な取り組み内容。

連邦政府(União)

  • 州、連邦区、自治体を支援し、危険区域の地図化、災害リスクの特定調査、予防、被害軽減、救助、保護、救助動物のケアに関する各種活動を行う
  • 連邦管轄の保全区域において、災害防止のための安全対策を講じる

州政府(Estados)

  • 自治体による危険区域の特定と地図化を支援する
  • 救助された動物の保護やケアに関わる人材育成(研修・訓練)を提供する

自治体(Municípios)

  • 救助された動物の保護やケアに従事する人材の育成を行う
  • 災害リスク区域の監視・点検を実施する
  • 高リスクまたは脆弱地域からの動物の予防的な避難・退避措置を行う
  • 被災した野生動物の救助および緊急対応体制を整備する
  • 救助された動物のための一時的な避難施設(シェルター)を提供する
  • 動物保護活動への民間団体、ボランティア団体、NGO の参加を促進する

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)