ブラジル外務省、11か国への渡航自粛を勧告

2026年 03月 1日

f34511c0-7b07-48f6-8e4e-3a4e42aea1b0
2月28日、イラン、テヘラン。米国とイスラエルによる攻撃を受けたイランの首都テヘランでは、朝、一部地域で大きな爆発音が確認された(写真/RS/via FotosPublicas)

ブラジル外務省は2月28日(土)、米国・イスラエル・イラン間の軍事的緊張の高まりを受け、中東11か国への渡航を控えるようブラジル国民に向けて領事警報を発出した。

声明では、今回の措置は「中東地域における最近の緊張の激化を踏まえたもの」と説明している。

勧告の対象となるのは以下の国・地域で、いずれも現在の情勢から安全確保が困難と判断された場所だ。

  • イラン
  • イスラエル
  • カタール
  • クウェート
  • アラブ首長国連邦
  • バーレーン
  • ヨルダン
  • イラク
  • レバノン
  • パレスチナ
  • シリア

中東11か国にすでに滞在しているブラジル人に対し、ブラジル外務省は警戒を強め、現地当局の指示を厳格に守ることを求めている。

同外務省によると、空爆や航空攻撃が発生した場合は、最寄りの避難場所に直ちに移動することが最優先となる。屋外にいる場合は、地下鉄駅、陸橋下、地下駐車場など、上空からの視界が遮られる場所を探すよう促している。住宅内にいる場合は、建物の内部にある部屋に移動し、外壁から少なくとも二重の壁を隔てる位置を確保し、窓や扉を閉めたまま待機するよう求めている。

同外務省はまた、空が見える位置に立たないこと、建物の内部に近い場所を優先すること、そして避難場所を確保する前にメッセージアプリや通話を行わないことを勧めている。さらに、浴槽や大型容器に水をためるなど、水の備蓄を行うよう呼びかけている。

一般的な注意事項としては、群衆やデモを避けること、ブラジル大使館・領事館の公式情報を随時確認すること、現地メディアの報道を継続的にチェックすること、そして旅券の有効期限が6か月以上残っているかを確認するよう求めている。航空便が欠航した場合は、航空会社に連絡して振替便の手続きを行う必要がある。

同外務省は、領事緊急事案を「ブラジル国民の生命、安全、尊厳に即時の危険が及ぶ状況」と定義している。

在外公館の緊急連絡先(ブラジル外務省発表)

  • 在テヘラン・ブラジル大使館:+98 (0) 912-148-5200
  • 在テルアビブ・ブラジル大使館:+972 54 803 5858
  • 在ドーハ・ブラジル大使館:+974 6612 6585
  • 在クウェート・ブラジル大使館:+965 6684 0540
  • 在アブダビ・ブラジル大使館:+971 50 668 3258
  • 在マナマ・ブラジル大使館:+973 3364 6483
  • 在アンマン・ブラジル大使館:+962 7 7558 4460
  • 在バグダッド・ブラジル大使館:+964 780 929 1396
  • 在ベイルート・ブラジル大使館:+961 70 108 374
  • 在ラマッラ・ブラジル代表部:+972 59 205 5510
  • 在ダマスカス・ブラジル大使館:+963 933 213 438

ブラジル政府は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃についても公式に非難を表明し、今回の軍事行動を地域の不安定化を深め、中東の平和に対する重大な脅威となるものと位置づけた。

攻撃作戦は、米国のドナルド・トランプ大統領によって発表され、イスラエルも参加した。イラン政府は、この攻撃が自国の主権を侵害したと主張し、地域内の標的に対する報復措置を開始したとしている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)