2月のブラジル新車販売トップ50発表に。日本勢は中型ピックアップやセダンで存在感を発揮

2026年 03月 4日

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写真はブラジルでも2026年より展開されているトヨタ「カローラ クロス」GR SPORT(画像提供/トヨタ)

ブラジルのコンサルタント会社K.Lumeが、2026年2月のブラジル新車販売トップ50を公表したと現地メディア「エスタダォン」、「アウトエスポルチ」などが伝えている(共に3月2日づけ)。

圧倒的な売り上げを誇ったのはフィアットのコンパクトピックアップトラック「ストラーダ」(1万1,191台)で、堂々1位に輝いた。

これに続いたのが、フォルクスワーゲンのコンパクト・ハッチバック「ポロ」(7,517台)、Aセグメント・ハッチバックの「フィアット・モビ」(6,560台)、サブコンパクト・ハッチバックの「フィアット・アルゴ」(6,478台)、サブコンパクト・ハッチバックの「シボレー・オニキス」(6,450台)で、2位から5位はハッチバック勢が占めた。

日本勢はトヨタが4車種、ホンダが3車種、日産が2車種、ランクインし、中型ピックアップトラックやセダンの部門で存在感を示した。

ピックアップトラックは、コンパクトでは「ストラーダ」が絶大な人気を誇るが、中型の首位はトヨタ「ハイラックス」(3,304台)で、総合順位では18位だった。中型ピックアップ部門ではフォード「レンジャー」(2,048台)は30位、シボレー「S10」(1,579台)は36位だった。

セダン部門の首位はトヨタ「カローラ」(2,149台)で総合では29位。この部門は31位でシボレー「オニキス・プラス」(1,994台)、34位でヒュンダイ「HB20S」(1,855台)、43位でホンダ「シティ・セダン」(1,058台)が続いた。

1958年からブラジルで事業を展開しているトヨタ・ド・ブラジルは、現在、3つの生産拠点、1つの流通センター、1つの部品物流センターを有しており、ブラジル国内で7,000人以上を雇用している。ハイブリッド・フレックス技術の開発と生産で先駆的な存在であり、ブラジル国内市場にすでに3車種を投入し、持続可能なモビリティの展開に積極的だ。

今年1月には、国立経済社会開発銀行(BNDES)は、トヨタ・ド・ブラジルの投資計画を支援するため、総額5億レアルの信用枠を承認したことを公表している。同銀行によるとこの資金は、サンパウロ州ソロカバ市の同社工場で進められるハイブリッド・フレックス車の新規プロジェクトに関連したもので、高付加価値の機械、設備、先端技術サービスの取得に充てられるという。加えて、2025年9月に強い雨と暴風で被害を受けたポルト・フェリス工場の再開の資金にも充てられるとされている。

トヨタは2030年までにソロカバ工場に110億レアルを投資して、バイオエタノールも利用可能なフレックス車にハイブリッドシステムを搭載した新車種を製造すると発表している。

今年1月14日、ブラジル国内での自動車生産が累計250万台に到達したと発表したホンダ・アウトモーヴェイス・ド・ブラジルは、国内生産を開始してから今年で28年を迎える。現在、約3,500人の従業員を抱え、全国に200以上の販売店網と139の国内サプライヤーを擁しているという。

同社によると、2025年には生産台数が10万台を超え、2024年比で11%増加し、過去5年間で最も高い生産実績を記録したという。この需要の拡大に対応するため、サンパウロ州内陸部のイチラピナ工場とスマレー工場で第2シフトを補完し、350人の新規雇用を行うことも発表している。

自動車販売が堅調なブラジルでは、メーカーのみならず商社も積極的に活動している。

双日は3月3日(月)、ブラジルで「ジャガー・ランドローバー」ブランドの正規ディーラー事業を運営するプレミエール・ヴェイクロス社(Premier Veiculos S.A.)の全株式を取得し、連結子会社化したと発表した。

同社によると、経済成長に伴う富裕層の拡大により、ブラジルのプレミアムブランド車市場は今後5年間で約20%の拡大が期待されているという。

2005年にブラジル南部サンタカタリーナ州ブルメナウで創業したプレミエール・ヴェイクロス社は、ジャガー・ランドローバーの正規ディーラーとして、新車・中古車販売からアフターサービスまで、一貫して提供する強みを有しているとのこと。比較的富裕層が多い同州及びリオグランジドスウ州の南部2州にて計5店舗を運営している同社は、ブラジル全土におけるジャガー・ランドローバー販売台数のシェアは約1割を占めている。

双日は両州において2015年にBMW/MINI正規ディーラー事業(7店舗)、2017年にアウディ正規ディーラー事業(2店舗)に参画している。今回、ジャガー・ランドローバー正規ディーラー事業へ参画することにより、安定成長が見込まれるブラジルのプレミアムブランド車市場の成長を取り込むとともに、広く中南米地域においても、卸売、小売(新車・中古車)、販売金融、サービスなど自動車関連事業のバリエーションの強化と拡大に取り組んでいくとしている。

K.Lumeが発表した2月のブラジル新車販売トップ50は下記。

1  Fiat Strada  11.191
2  Volkswagen Polo 7.517
3  Fiat Mobi 6.560
4  Fiat Argo 6.478
5  Chevrolet Onix 6.450
6  Volkswagen T-Cross 5.667
7  Volkswagen Tera 5.358
8  Renault Kwid 5.195
9  Hyundai HB20 5.124
10  Hyundai Creta 5.045
11  BYD Dolphin Mini 4.874
12  Jeep Compass 4.169
13  Chevrolet Tracker 4.003
14  Fiat Toro 3.941
15  Volkswagen Nivus 3.851
16  Fiat Fastback 3.833
17  BYD Song 3.702
18  Toyota Hilux 3.304
19  Fiat Pulse 3.057
20  Haval H6 3.033
21  Honda HR-V 2.948
22  Toyota Corolla Cross 2.899
23  Nissan Kicks 2.875
24  Volkswagen Saveiro 2.827
25  Jeep Renegade 2.686
26  Honda WR-V 2.630
27  Volkswagen Virtus 2.489
28  Caoa Chery Tiggo 7 2.205
29  Toyota Corolla 2.149
30  Ford Ranger 2.048
31  Chevrolet Onix Plus 1.994
32  Ram Rampage 1.889
33  Fiat Cronos 1.856
34  Hyundai HB20S 1.855
35  Fiat Fiorino 1.821
36  Chevrolet S10 1.579
37  Jeep Commander 1.371
38  Nissan Kait 1.294
39  Omoda 5 1.241
40  BYD Dolphin 1.193
41  Renault Kardian 1.122
42  Chevrolet Montana 1.066
43  Honda City Sedan 1.058
44  Toyota Hilux SW4 1.032
45  Chevrolet Spin 1.024
46  Volkswagen Taos 1.022
47  Caoa Chery Tiggo 8 973
48  Citroën Basalt 971
49  Renault Duster 951
50  BYD King 907

(文/麻生雅人)