高齢者を狙った「給与天引きローン借り換え」詐欺グループ実行犯を摘発
2026年 04月 9日

リオ州バイシャーダ・フルミネンシのノヴァ・イグアスー警察署とセルジッピ州の文民警察が合同で実施した作戦により、年金受給者を標的とした金融詐欺に特化した犯罪グループが4月8日(水)に摘発された。
今回の作戦では、偽の「給与天引きローン(注:返済が給与や年金から自動で差し引かれるローン)の借り換え」を装った詐欺スキームを運営していたとされる夫婦を対象に、予防拘禁令2件と家宅捜索・押収令6件が執行された。
(詐欺グループの一味とみられる)夫婦はバイシャーダ・フルミネンシの自宅で、両州の民警による合同行動の中で逮捕された。
捜査は2023年11月、セルジッピ州内陸部のテーリャ市に住む年金受給者の夫婦が、2万レアルを超える被害を受けたことを受けて開始された。
詐欺グループはメッセージアプリを通じて被害者に接触し、銀行職員を装っていた。彼らは既存の給与天引きローンを他の金融機関へ“借り換える”と持ちかけ、金利が大幅に下がると説明して高齢者を誘っていた。
セルジッピ州アキダバーン警察署のフイジネイ・ヌネス署長によると、犯行は基本的に「金利の低いローンへの借り換え」を装ったものだったという。
「しかし実際には、高齢者は新たなローン契約を結ばされ、その資金を詐欺グループとつながる企業へ送金するよう誘導されていました」(ヌネス署長)
犯行の過程で、偽の銀行職員は被害者に対し、新規ローンの契約を結ぶよう巧みに誘導していた。
詐欺グループは、被害者に新たに契約させたローンの資金を、以前の借金を清算するためだと偽って、グループが管理する企業名義の口座へ送金させていた。しかし実際には返済は行われず、詐欺師らが金を着服し、高齢者には 二重債務が残される結果となった。
捜査によると、収集されたデータの分析から、この詐欺スキームは継続的に実行されており、セルジッピ州やリオデジャネイロ州に加え、サンパウロ州、パラナ州、リオ・グランジ・ド・ノルチ州、バイーア州でも犯行が行われていた疑いがあるという。
確認された事例の中には、サンパウロ州で70歳の女性が3万レアルのローン契約を結ばされ、別の被害者は5万5,000レアルを詐欺グループに送金していたケースも含まれている。
押収された携帯電話やノートパソコンなどの資料は、技術鑑定に回され、他の関係者やさらなる被害者の特定に利用される。
フイジネイ・ヌネス署長は、年金受給者や遺族年金受給者に対し、メッセージアプリを通じた融資の勧誘には警戒し、発信元が不明な相手に個人情報や銀行情報を提供しないよう注意を呼びかけた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




