全国・国際エスコーラ・ジ・サンバ会議、サンパウロで開催される
2026年 06月 11日
全国エスコーラ・ジ・サンバ連盟(Fenasamba)は、サンパウロで6月4日~7日に開催された全国・国際エスコーラ・ジ・サンバ会議(Conasamba 2026)の閉幕にあたり、全国のサンバ団体の価値向上に向けた文化政策の必要性を訴えるとともに、カーニバルに関わる労働者の育成や、大都市以外の地域における観光振興の重要性を強調した。
Conasamba 2026 では、特に観光面での訴求力が大きくない地方都市のストリート・カーニバルに関わる団体を対象とした、恒久的な公的支援政策の創設を求めるキャンペーンが立ち上げられた。
会議の終了時に公表された「サンパウロ宣言」では、リオデジャネイロやサンパウロのスペシャルグループにとどまらず、地域の団体やコミュニティ主導のパレードにも目を向けるべきだと提言している。
「何千ものエスコーラ・ジ・サンバが、世代を超えて受け継がれる伝統の火を絶やすことなく、アーティストを育て、記憶を守り、アイデンティティを強めている」と、宣言は強調した。
同会議では、ストリート・カーニバル、起業、持続可能性、そして祭りや団体の運営における女性の役割などが議論されたほか、専門職としての課題や技術的な問題も取り上げられた。これらの議論は文書に反映され、サンバが記憶の継承に果たす役割や、資金源拡大の必要性も指摘された。
資金確保の必要性は、文書に盛り込まれた具体的提案の一つであり、「カーニバルに携わる専門家の育成を保証し、資金調達の仕組みへのアクセスを拡大し、経験交流を促進し、全国のエスコーラ・ジ・サンバの基盤を強化する恒久的な国家政策」を求めている。
会議に参加した各団体の代表者らは、民間支援や知名度に恵まれない団体を支えるため、公的資金を公正かつ比例的に配分する仕組みが不可欠だと強調した。こうした措置により、財政計画が可能となり、場当たり的な判断や、直前の資金に依存する状況を避けられると指摘している。
「こうした連携を促進することは、エスコーラ・ジ・サンバのカーニバルを、サンバ、団体、そしてカーニバルという全国的な文化表現の中で、国家的アイデンティティとして世界に発信することにつながる」と宣言は述べている。
また文化省に対し、連邦資金を恒常的に確保し、技術的・文化的・社会的基準を尊重したうえで各州に公平に配分する「国家カーニバル振興政策」の早急な創設と制度化を求めた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




