ネイマール、第三椎骨横突起を骨折で大会離脱。ジュリオ・セーザルは「悲しい。ネイマールが、ブラジルの人々に喜びをもたらすことをどれだけ幸せに思っていたか、知っているから」
2014年 07月 5日7月4日(金)、フォルタレーザのカステラォンで行われたブラジル対コロンビア戦でネイマールが負傷。残り試合への出場は絶望的になったと現地メディア(「オ・グローボ」7月4日づけ、電子版)が伝えている。
後半終了も近い41分頃、ネイマールとコロンビアのファン・スニガが接触。ファン・スニガの膝がネイマールの背中に思いっきり当たった模様で、ネイマールは起き上がることができず担架で運ばれた。「オ・グローボ」は“暴力的な膝のアタック”と記している。
同紙によるとネイマールは、病院に運ばれ断層撮影を行った結果、腰部の辺りに位置する第三椎骨を骨折していることがわかったという。
ホドリゴ・ラズマール医師によると、重度の骨折ではないが動きに制限がある、手術は必要ないがプレイするためのよりよいコンディションにはならないだろう、という。また、2週間は治療に必要だとしている。
現地メディア(「G1」同日づけ)は、サンパウロ大学医学部整形外科と外傷研究所のアレシャンドリ・フォガッサ整形外科医のコメントとして、ネイマールの損傷の領域は脊椎の周辺部にある第三椎骨の横突起と呼ばれるところで、神経系統にダメージを与えることはないだろうと伝えている。
ただし神経の損傷はなくても、この種の障害は多くの痛みを引き起こすとして、「一般的には治療には6~8週間は必要。この種の痛みはこれから数日の間はかなりの痛みを感じるでしょう。その中でプロの選手に求められるために必要なレベルの仕事をすることは非常に困難です」と語った。
コロンビアのスニガ選手は、イタリアのSSCナポリではブラジル代表の一人エンヒッキのチームメイトでもあるという。
「オ・グローボ」は、スニガ氏は「私にとっては通常のプレイだ」と語ったとのことで、試合中のことで悪意はなかったと弁明していると伝える。同氏はワールドカップの4試合で4つのファールを犯しているという。
ジュリオ・セーザルは「大いなる悲しみだ。私たちは、今大会でネイマールがどれだけ活躍したかったか、ブラジルの人々に喜びをもたらすことをどれだけ幸せに思っていたか、知っているからね」とコメントした。
(文/麻生雅人、写真/Getty Images)