英国調査機関THE世界大学ランキングでサンパウロ総合大学(USP)は南米トップに

2014年 10月 3日

サンパウロ総合大学 中央広場時計塔

サンパウロ総合大学(USP)は、(10月)1日に発表された英国調査機関のTimes Higher Education(THE)の世界大学ランキングにおいて、前年の226~250位を上回る201~225位という評価を得たが、上位200位への復帰はならなかったと2日付伯字紙が報じた。

THEは200位以下のランキングは詳細には発表しない。今回のランク上昇にも関わらず、USPは2012年に記録し、過去最高だった158位やその前年の178位には届かなかった。

THEは教育レベル、研究レベル、その大学が発表した論文が学術出版物に引用された数、革新性、国際性の5項目で世界400の大学を総合評価している。

今回のランキングは聖州立大学が経済危機に陥っている只中の10月1日に発表された。

USP副学長のヴァーハン・アゴピアン氏は「大学の活動は社会のニーズに基づいて行なわれており、特にこのランキングを上げるために行なわれてはいない」と書面で表明した。

同氏は、Scimagoが9月に発表した「重要で良質な論文を多く発表した大学」ランキングでは上位10位に入っていたとして、USPの研究の質の高さは国際的に認められていると自負した。

4年連続で1位になったのはカリフォルニア工科大学で、2位はハーバード大学(共に米国)だが、200位以内に入った米国の大学は74で、昨年の77を下回った。

英国の大学は3位にオックスフォード大学が登場する。

伯国の大学ではカンスピーナス総合大(UNICAMP)も301位~350位にランキングされた。同大のランキングは昨年と同じだ。

ラ米(ラテンアメリカ)最高位はUSPで、USPとUNICAMPの間には、コロンビアのアンデス総合大学とチリのフェデリコ・サンタマリア工学大学(共に251~275位)がランキングされている。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Cecília Bastos/Jornal da Usp)
写真はサンパウロ総合大学中央広場の時計塔