ブラジル世論調査・統計機関(イボッピ)によるジウマ大統領の支持率、最悪記録を塗り替える
2015年 07月 2日ブラジル世論調査・統計機関(イボッピ)による最新の世論調査の結果が全国工業連合会(CNI)によって発表された。
同調査によるとジウマ大統領は第一期ジウマ政権で就任して以来、最悪の支持率で今年(2015年)の上半期を終えたという。TVグローボのニュース番組「ボンジーア・ブラジル」が7月2日に伝えた。
この調査は6月18日から21日にかけて2002名に対して行われたものだという。
またこれは、ブラジルが再民主化されて以降に行われた調査で、最低の支持率でもあるという。同調さの信頼水準は95%で、誤差は2ポイントのプラスマイナスとのこと。
ジウマ政権(政府)について「とても良い/良い」と回答したのは、2014年12月の調査では40%だったが、今年(2015年)4月には12%に下落、今回は9%だった。
「普通」と回答したのは、2014年12月が32%だったのに対し、今年4月には23%、今回は21%となった。
「悪い」という回答は、2014年12月が27%だったのが、今年4月には64%と2倍以上となり、今回は68%とさらに悪化した。
「とても良い/良い」、「普通」、「悪い」の3つの質問に答えられなかったのは1%だった。
また、ジウマ大統領個人に対しての問いでも、「信任する」という項目に関しては2014年12月には52%だったのが、今年4月には19%、今回は15%となった。
「ジウマ大統領を信任しない」は、2014年12月が41%、今年4月が78%、そして今回が83%となった。
「わからない」もしくは無回答は、2014年12月が8%、今年4月が4%、今回が2%だった。
ジウマ大統領と政府の低支持については、ダッタ・フォーリャが6月17日~18日に行った世論調査においても似た傾向の結果が出ていた。
(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)