8000人のサポーター、空港でアトレチコ・ミネイロを見送る
2013年 12月 10日アトレチコ・ミネイロ(ガロ)の、FIFAクラブワールドカップへの道程が始まった。
12月9日(月)、ガロは、チーム100年の歴史の中で一番大きなタイトルを賭けた戦いの舞台モロッコへと飛び立ったと同日付「グローボ・エスポルチ」(電子版)などが伝えた。当日の強い雨もお構いなく、見送りに集まった8000人にもおよぶアトレチコサポーターの熱気は冷めることを知らなかった。
ミナスジェライス州、ベロオリゾンテという大都市に位置するアトレチコのトレーニングセンターでも、群衆はその出発を待ち伏せしていた。選手団が乗ったバスはあっという間に囲まれ、結果として選手たちの空港への到着が遅れる事になった。
選手団は搭乗予定時刻5分前に空港に到着した。100人の軍警察と70人のクラブから雇われた警備隊によって厳重に警備体制が敷かれた。雨が味方してくれると思われたが、逆により一層サポーターの熱は増してしまった。サポーターはチームの旗や垂れ幕を掲げ、「私達はモロッコに行く。そして世界一になる」と声を揃えて合唱した。
サポーターによる混乱を避ける為、軍警察は70人のチームに雇われた警備隊と力を合わせ、チームが問題なく出発できるように警備した。警戒線を引き、選手が通れるスペースを作った。しかしながら、選手団が近づくとその厳戒態勢も突破され、サポーターは侵略し始めた。
ガロの選手たちは隔離スペースにまで何とかたどり着くと、一人ずつ離陸用滑走路へと直行する別のバスへと乗り換えた。クッカ監督を始め、選手達はコンフィンス国際空港に集まったサポーターによって祝福されエールを送られた。中でも、ロナウジーニョはより歓呼して迎えられた。
チームはまず、サンパウロへ行き、乗り継ぎを行いポルトガルのリスボンに入る。そこから滞在先となるモロッコ中央部に位置するマラケシュへと向かう予定だ。
アトレチコ・ミネイロは本大会で準決勝から参加する。木曜日にはトーナメント一回戦が始まり、開催国王者のラジャ・カサブランカとオセアニア王者オークランドシティーの試合が行われる。その勝者が北中米カリブ王者モンテレイと対戦。勝ったチームが南米王者のアトレチコ・ミネイロと戦う事となる。一方、決勝で当たる可能性が高い、ヨーロッパ王者バイエルンミュンヘンはアジア王者の広州恒大とアフリカ王者アルアハリの試合の勝者と準決勝を行う。
(文/勝田道徳、写真/LatinContent/Getty Images)
写真は2013年7月24日、ベロオリゾンチ(ベロオリゾンテ)のミネイラォンにて。ブリジストン・リベルタドーリス杯でのガロ対オリンピア戦でガロを応援するサポーターたち