ブラジル人富裕層の資産、レアル安続きでドル購入に流れる
2014年 02月 22日ブラジルの富裕層が国外で資産を増やしていると、2月19日付け「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」(電子版)が伝えている(「Wealthy Brazilians Buy Dollar Assets as Fed’s Taper Weakens Real」)。
同紙によると、昨年12月に米国FRBが月例債券購入を減らすと述べたことから、新興市場の通貨は下落傾向にあり、ブラジルレアルも昨年約1年の間に18%も下げているという。
サンパウロに本社を置くブラジルの資産管理会社コンセンソ・インヴェスチメントスのクライアントは、国外資産の購入を、昨年の倍近くまで増やしているとのこと。
共同設立者のLuiz Alberto Hess Borges ルイス・アウベルト・エシ・ボルジェスによると、同社が管理する資産は、2013年の開始時に14%だった海外投資分の割合が、26%にまで膨れ上がっているという。約116億レアル(48億ドル)を管理する同会社は、ブラジル人だけで運営されているとのこと。
(文/加藤元庸、写真/Divulgação Banco Central)
写真は2010年12月に発行された新札の100ヘアイス(レアル)札