【ブラジル】マラファイア牧師はボウソナーロ前大統領一家の指南役か

2025年 08月 21日

jair_bolsonaro_ffraz_silas_malafaia_abr20220915_0091
ジャイール・ボウソナーロ前大統領(左)とシラス・マラファイア牧師(右)(写真/ Fernando Frazão/Agência Brasil)

ブラジルの連邦最高裁判所(STF)のアレシャンドリ・ジ・モラエス判事がシラス・マラファイア牧師に対して行動制限措置を命じた決定には、この宗教指導者がジャイール・ボウソナーロ前大統領に送ったSNS「WhatsApp」のメッセージが含まれており、アメリカ合衆国がブラジル製品に50%の関税を課すと発表したことを受けて、前大統領の息子であるエドゥアルド・ボウソナーロ下院議員を批判する内容が記されていた。

米国在住のエドゥアルド氏の戦略を批判する中でマラファイア牧師は、連邦下院議員を罵倒した。

「……お前のバカ息子がくだらないことを言いに来た! ナショナリズム的な話をしていたが、君がそれに賛成していないことはわかってる。だから、怒鳴りつけてやった。ぶちかますようなメッセージを送ったよ。彼にこう言ったんだ――次に同じことをしたら、俺が動画を晒してぶっ潰すぞ、ってね」と語った。

さらに牧師はボウソナーロ前大統領に対し、彼らの側に「素人臭さ」があると指摘した。

「確信犯的にやっているのは見え見えだ」

アレシャンドリ・ジ・モラエス判事は、公開された判決文の中で、マラファイア牧師と前大統領との対話には、「ドナルド・トランプ政権によってブラジル製品に課された関税制裁の解除」と引き換えに、「恩赦の獲得」を目的とする明白な意図があったと指摘した。

また判事は、連邦警察の捜査資料および連邦検察庁の見解を踏まえ、牧師が前大統領およびその息子である議員の行動に対して指導者的な役割を果たしていたと認定した。

アレシャンドリ・ジ・モラエス判事は、ボウソナーロ前大統領の支持者の一人であるシラス・マラファイア牧師に対し、8月20日(水)に家宅捜索および物品押収を命じた。

連邦警察(PF)によると、牧師はリオデジャネイロのガレオン空港にいた際に、携帯電話を押収されたという。

モラエス判事の決定により、マラファイア牧師は国外への出国を禁じられ、パスポートは無効化された。牧師はパスポートを24時間以内に提出しなければならない。

さらに牧師は、クーデター未遂の疑いに関連する刑事捜査の他の被疑者との接触を禁じられている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)