ボウソナーロ前大統領に27年3か月の実刑判決

2025年 09月 12日

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ジャイール・ボウソナーロ前大統領(左上)と7名の側近(画像提供/(C) Agencia Brasil)

ブラジルの連邦最高裁判所(STF)の第一小法廷は、9月11日(木)、クーデター計画に関する刑事訴訟の審理を終えた。

判事らは4対1の多数決で、ジャイール・ボウソナーロ前大統領とその側近7名を以下の罪状で有罪とした:武装犯罪組織の結成、民主的法治国家の暴力的廃止の試み、国家転覆、暴力と重大な脅迫による加重損壊、文化財の破損。

被告の大半は、20年以上の実刑判決(通常刑務所での服役)を言い渡された。

ただし、刑期が確定したとはいえ、ジャイール・ボウソナーロ氏および他の被告らがすぐに収監されるわけではない。彼らには判決に対して控訴する権利があり、有罪判決の取り消しを試みることができる。控訴がすべて却下された場合にのみ、刑の執行が可能となる。

判決が下された7名は下記。

ジャイール・ボウソナーロ・元ブラジル連邦共和国大統領::27年3か月の実刑
ヴァウテル・ブラガ・ネット・ボウソナーロ政権の元閣僚、2022年選挙で副大統領候補::26年の実刑
アウミール・ガルニエ・ブラジル海軍元司令官:24年の実刑
アンデルソン・トーヘス・元司法大臣、連邦区(ブラジリア)公安局元長官:24年の実刑
アウグスト・エレーノ・大統領府安全保障室(GSI)元長官:21年の実刑
パウロ・セルジオ・ノゲイラ・元国防大臣:19年の実刑
マウロ・シジ:ボウソナーロ元大統領の補佐官:2年の自由刑(開放刑)、司法取引による釈放保証付き
アレシャンドリ・ハマージェン・ブラジル情報庁(Abin)元長官:16年1か月15日の実刑

アレシャンドリ・ハマージェン元長官は、武装犯罪組織の結成、民主的法治国家の暴力的廃止の試み、国家転覆の罪でのみ有罪判決を受けた。

彼は現職の連邦下院議員であり、一部の罪状については訴追が停止されている。この措置は、暴力と重大な脅迫による加重損壊、連邦政府の財産に対する損害、被害者への重大な損失、そして文化財の破損といった、いずれも2023年1月8日のクーデター未遂事件に関連する罪に適用されている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)