ルーラ大統領、スペインのサンチェス首相とメルコスールとEUの協定について電話で会談
2025年 09月 20日
ブラジルのルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領とスペインのペドロ・サンチェス大統領は、金曜日(9月19日)に電話会談を行い、メルコスールと欧州連合(EU)との間で締結が予定されている協定について、意見を交わした。この協定は、12月にブラジリアで開催されるメルコスール首脳会議で正式に署名される見込みとなっている。両首脳はまた、国連総会の開催に合わせてニューヨークで対面する予定でもある。
電話会談の中で両大統領は、関税戦争や多国間貿易体制への攻撃が続く中で、この協定が持つ戦略的な重要性を改めて強調した。
会談の中では、パレスチナ問題の平和的解決に向けた国際会議の歴史的意義と、二国家による解決策の実現の重要性が強調されたと、ブラジル大統領府は伝えている。
「この文脈において、ガザでの国際人道法の重大な違反、例えば住民の強制移動やイスラエルによるパレスチナ領土の占領計画に対して、両者は非難の意を示した」と大統領府は伝えた。
木曜日(9月18日)にはルーラ大統領は、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール=サーニ首長とも電話対話を行った。ルーラ大統領は、「9月9日にイスラエルがカタールの首都ドーハの住宅地に対して行った空爆に直面したことに対し、連帯の意を表します」と述べた。
ルーラ大統領は、この攻撃がイスラエルとハマスの紛争における人質解放に向けたカタールの努力を損なう可能性があることに懸念を示した。
ルーラ大統領は、イスラエル国家と並んで「平和と安全の中で」存在するパレスチナ国家の実現こそが、紛争解決の道であると主張した。大統領府によると、タミーム首長はこの攻撃に対するブラジルの非難の姿勢に感謝の意を表したという。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)