ロンドンでの親善試合、ブラジルがセネガルに2対0で快勝

2025年 11月 16日

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11月15日、イギリス、ロンドン、エミレーツ・スタジアム。ブラジル代表がセネガルを2対0で下した試合は、単なるスコア以上の意味を持った。この一戦でブラジルは試合の組み立て方においてもその強さを示した。得点を挙げたのはエステヴァンとカゼミーロ。2年以上無敗を誇っていたセネガルを相手に、ブラジルは終始主導権を握り、ミリトンが守備陣に加わったことで再び安定感を取り戻した。カルロ・アンチェロッティ監督が誇りに思うに足る内容だった(写真/Rafael Ribeiro/CBF)

ブラジル代表は2026年FIFAワールドカップに向けた準備が着実に進んでいることを改めて示した。11月15日(土)午後、ロンドンのエミレーツ・スタジアムで行われたセネガルとの親善試合で、ブラジルは好パフォーマンスを披露し、2対0で勝利を収めた。

セネガルは個々の能力に優れた選手を擁しており、特にアル・ヒラル(サウジアラビア)所属のセンターバック、クリバリと、アル・ナスル(サウジアラビア)所属のフォワード、サディオ・マネが際立っていた。

こうした相手に対し、イタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティ監督は、ブラジル代表を高い位置に配置して前線からのプレッシングを仕掛ける戦術を選択。さらに、エステヴァン、ヴィニシウス・ジュニオール、ホドリゴ、マテウス・クーニャの4人による攻撃陣の連携を繰り返し活用する布陣を敷いた。

この試合運びの采配は立ち上がりから的確に機能した。

ブラジル代表は、セネガルの守護神エドゥアール・メンディが守るゴールに早々に脅威を与えた。

開始3分、ヴィニシウス・ジュニオールの巧みなプレーからエステヴァンがシュート。これは精度を欠いたが、こぼれ球に反応したマテウス・クーニャがコントロールされたシュートを放ち、ボールはポストを直撃した。

背番号21のクーニャは積極的に試合に貢献して、16分には再びポストを叩いた。今回は、ミッドフィールダーのブルーノ・ギマランイスがエリア内にクロスを上げ、それに頭で合わせた形だった。

そして27分、ついに均衡が破れる。

ギマランイスがワンツーを試みたところ、セネガル守備陣が一度はボールをカットしたが、完全にはクリアできず、ペナルティエリア手前にこぼれた。そこにエステヴァンが素早く走り込み、左足で力強く叩き込んで先制点を奪った。チェルシー(イングランド)に所属するこの若きストライカーにとって、これはブラジルA代表での4得点目となった。

ブラジル代表は試合の主導権を握り続け、追加点も早かった。

35分、セネガルのペナルティエリア手前でファウルがあり、主審がブラジルにフリーキックを与える。ホドリゴが丁寧にボールを蹴り込むと、カゼミーロがゴールエリア内で巧みにトラップし、コントロールされたシュートでGKエドゥアール・メンディを破った。

後半に入ると、前線からのプレッシングによる運動量の影響か、ブラジルはやや疲れの色を見せ始める。これに乗じてセネガルがブラジルゴールに迫る場面もあったが、GKエデルソンの守備でしのいだ。カルロ・アンチェロッティ監督は選手交代でチームに新たな活力を与え、ブラジルは大きな危険にさらされることなく、リードを保ったまま試合終了を迎えた。

次戦は18日(火)、フランス・リールのデカトロン・スタジアムでチュニジアと対戦予定。2026年ワールドカップに向けたさらなるテストの機会となる。試合開始は16時30分。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)