ブラジルのダネージ国連大使、米国による対ベネズエラ行動の停止を要求
2025年 12月 25日

国連安全保障理事会の会合が開かれた12月24日(火)、ブラジルのセルジオ・ダネージ国連大使は、アメリカ合衆国によるベネズエラへの軍事行動を厳しく批判した。
ブラジル代表によれば、米国の軍事行動は「国連憲章への違反であり、したがって、外交・法的手段に立ち返るため、即時かつ無条件に停止されるべきだ」と指摘した。
ダネージ大使は、ブラジルは「双方が誠意をもって、いかなる強制も伴わない真摯な対話に臨むよう招請する」と述べた。また、ルーラ大統領がすでに米国とベネズエラの間で合意形成を仲介する意向を示していること、さらに国連事務総長による関連の取り組みを全面的に支持していることを付け加えた。
大使はさらに、南米はこれまでも、そして今後も「国際法を尊重し、隣国同士が良好な関係を維持する平和の地域」であり続けたいと強調した。
ダネージ大使によると、大陸での戦争回避はラテンアメリカ諸国だけの利益ではなく、「最終的には地域紛争が世界規模の影響を及ぼす可能性がある以上、国際社会全体が懸念すべき問題だ」と述べた。
米国はドナルド・トランプ大統領の指示のもと、ベネズエラに対する軍事的包囲網を強化している。米政府はニコラス・マドゥロ大統領を「麻薬テロ組織を率いる存在」と非難し、政権の排除を目指している。トランプ氏は数週間にわたり、ベネズエラ領への侵攻を示唆する発言を続けている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




