サンパウロの米国総領事館前で、ベネズエラ侵攻への抗議デモ

2026年 01月 6日

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1月5日、サンパウロ市。米国のベネズエラ侵攻に抗議するデモが米国領事館前で行われた(写真/Paulo Pinto/Agência Brasil)

サンパウロ市では1月5日(月)午後、労働組合や社会運動団体が集まり、ニコラス・マドゥーロ大統領の解放を求めるデモを行った。抗議行動は、米国総領事館前で実施された。

参加者らは、隣国ベネズエラの自主性の尊重、平和の追求、そして同国政府および国民への敬意と連帯を訴えた。

「私たちが今日、この行動に参加したのは、ベネズエラ国民への連帯を示すためだけではありません。とりわけ米国による帝国主義的な攻撃に対し、労働者階級の学生としての立場を明確にするためでもあります。帝国主義というものは、どの国であれ、常に他国、特に資本主義の周縁に位置づけられる国々を支配しようとするものです」と語ったのは、サンパウロ大学(USP)で公共政策を学ぶビアンカ・モンデハさん。モンデハさんは全国学生連合(UNE)の執行部メンバーでもある。

UNEは、各国の「自己決定能力」は「交渉の余地がない」原則だと強調している。

労働者総連合(CUT)に所属するルアナ・ビフェ教授は、米国によるベネズエラへの行動について、「社会的・経済的に国を不安定化させる干渉だ」と批判する。

「ベネズエラ侵攻の翌日には、トランプ氏はすでに他国への軍事的進出の可能性を再び示唆しています。私たちの基本的な立場は、諸国民の自己決定権を守ることにあります」(ビフェ教授)

土地なし農民運動(MST)全国調整委員会のメンバーであるジウマール・マウロ氏は、マドゥーロ大統領の即時解放を求めた。

「私たちは、主権を守るためにベネズエラ国民と連帯し、マドゥーロ大統領の即時釈放を要求するためにここに来ています。実際に脅かされているのは、この大陸であり、世界の民主主義そのものです。そして私たちは、特にトランプ氏が、他の誰とも違い、婉曲表現を使うことなく直接語った内容を踏まえ、この場に立っているのです」と強調した。

マウロ氏によれば、現在ベネズエラには土地なし農民運動(MST)のメンバーがおよそ60人滞在しているという。同氏は、運動の参加者たちの間では、ベネズエラ国内で民衆運動の気運が再び高まりつつあるとの認識が広がっていると述べた。

「街頭に出られない多くの人々の間でも、憤りや愛国的な感情が高まっています。まさに今、その思いが表面化しているのです。こうした動きはベネズエラ国内でも起きており、ベネズエラ右派の一部の間にさえ見られます。そして同じ現象が、米国の内部でも起きているのです」(ジウマール・マウロ氏)

米国は土曜日(3日)、ベネズエラに対して「大規模攻撃」を実行し、マドゥーロ大統領と大統領夫人を拘束した。数時間後、記者会見でドナルド・トランプ米大統領は、権力移行が完了するまで米国が同国を統治すると発表した。

ニコラス・マドゥーロ氏は、月曜日(5日)、麻薬テロリズム、国際的な麻薬取引、重火器使用への関与をめぐる容疑を否定した。ニューヨークのマンハッタン南部地区連邦裁判所で行われた身柄審理の場で、マドゥーロ氏は無罪を主張し、自らを「戦争捕虜」「潔白な人間」と表現した。

国連

国際連合安全保障理事会は、米国による軍事行動について協議するために会合を開いた。中国とロシアの代表は、この軍事攻撃を強く非難し、マドゥーロ大統領とシリア・フローレス大統領夫人の即時解放を求めた。

米国は、ベネズエラと戦争状態にあることや同国を占領しているとの見方を否定した。国連における米国代表のマイケル・ウォルツ大使は、ベネズエラ領内での行動は軍事ではなく「法的性格を持つものだ」と述べた。

5日(月)に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、ブラジルのセルジオ・フランサ・ダネージ大使は、南米の平和が危機に瀕していると警告した。

暫定大統領

デルシー・ロドリゲス氏は5日(月)、ベネズエラの暫定大統領に就任した。同国史上初めて行政権を担う女性となった同氏は、すでに「ベネズエラ唯一の大統領」であるニコラス・マドゥーロ氏の「即時解放」を要求し、米国の軍事作戦を非難した。

ロドリゲス氏は、マドゥーロ氏が拉致される前は副大統領を務めていた。ベネズエラ最高裁は、ロドリゲス氏を90日間の再任可能な任期で国家元首に指名した。

軍と国民議会はいずれも、ニコラス・マドゥーロ氏に代わる大統領としてデルシー・ロドリゲス氏を承認している。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)