ブラジル、米国の攻撃で国内最大の医薬品センターが破壊されたベネズエラへの医薬品100トン供与を発表
2026年 01月 9日

ブラジル政府は1月8日(木)、保健省を通じて、ベネズエラに対し100トンの医薬品およびその他の医療物資を送付すると発表した。
今回の措置は、隣国ベネズエラの住民を支援することを目的としている。同国は3日(土)に米国による軍事侵攻を受け、この攻撃により、同国のニコラス・マドゥーロ大統領とシリア・フローレス大統領夫人が拘束・連行される事態となった。
米国による攻撃はカラカスにある国内最大の医薬品流通センターを破壊した。ブラジルは最初の物資として40トンの医薬品を送り、優先的に約1万6千人の透析治療を必要とする患者を支援する方針だ。これらの患者は、今回の事態により治療を受けられない状況に置かれているとされる。
「今回の供与によって、現在ブラジルの統一医療制度(SUS)で透析を受けている約17万人の患者の治療体制や支援に影響を及ぼすことはありません。国内には十分な備蓄があり、隣国に連帯を示すことが可能です。忘れてはならないのは、新型コロナウイルスのパンデミック期に、前政権の不適切な対応による危機の中で、ベネズエラが私たちの国民の治療のために、13万立方メートルの酸素を提供してくれたという事実です」と、アレシャンドリ・パジーリャ保健相は強調した。
ブラジル政府は、ベネズエラのマガリ・グティエレス保健相宛てに送付した書簡の中で、パジーリャ保健相が、医薬品流通センターの破壊によって影響を受けた透析患者をはじめ、ベネズエラ国民の医療支援を確保するために引き続き支援する姿勢を強調した。
ベネズエラへ送られる医療物資は、全国の大学病院や慈善病院からの寄付によって確保されたもので、それらは医療支援計画の中で優先的に選定された、重要かつ不可欠な医療物資の一部だ。
ブラジルと千キロ以上の国境を接する隣国には、継続的に使用される医薬品のほか、フィルター、動脈・静脈ライン、カテーテル、そして血液透析治療に用いる各種溶液が届けられる。寄付された100トンの物資は、サンパウロ州グアルーリョスにある保健省の医療物資・医薬品流通センターに保管され、すべての発送が完了するまで同施設に留め置かれる。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




