米国のベネズエラ攻撃で、民間人2名も犠牲に
2026年 01月 9日

アメリカ合衆国がベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領を権力の座から排除するために軍事行動「完全制圧作戦」を開始してから5日が経過したが、ベネズエラ当局は依然として死者数、負傷者数、あるいは首都カラカスおよびアラグア、ラ・グアイラ、ミランダ各州で発生した被害の規模について公式な発表を行っていない。
わずかに公表された情報によると、米軍がベネズエラ領内へ侵入し、戦略拠点を爆撃した先週土曜日(3日)に、少なくとも58人が死亡したとみられる。マドゥーロ大統領とシリア・フローレス大統領夫人は拘束され、米国ニューヨークの一時収容施設へ強制的に移送された。
マドゥーロ大統領の警護部隊に所属していたキューバ人軍人32人に加え、「完全制圧作戦」では、ベネズエラ陸軍に所属していた男女少なくとも24人、そしてすでに身元が確認されている民間人2人が犠牲となった。
そのうちの一人、ロサ・エレナ・ゴンサレスさん(80)は、ラ・グアイラにあるボリバル海軍士官学校の近くに住んでいた。ベネズエラの報道機関やEFE通信によると、攻撃の際に自宅が被弾し、重傷を負ったという。病院に搬送されたものの、ゴンサレスさんは傷の深さに耐えきれず死亡した。遺体は月曜日(5日)、友人や親族、そして記者らが見守る中で埋葬された。
先週土曜日の爆撃で確認された2人目の民間人犠牲者は、コロンビア国籍のヨハナ・ロドリゲス・シエラさん(45)である。彼女の死亡は、月曜日にコロンビアのグスターボ・ペトロ大統領によって確認された。
「(ベネズエラを)爆撃することで、彼らは一人のコロンビア人の母親を殺害した」と、ペトロ大統領は自身のX(旧ツイッター)アカウントに投稿し、米国のドナルド・トランプ大統領を批判した。
「あなたの国際的に違法な命令のもとで、夢に満ちた無実のカリブ系コロンビア人の母親が殺されたのです」(ペトロ大統領)
コロンビアの報道によれば、ヨハナ・ロドリゲス・シエラさんが娘のアナ・コリナ・モラレスさんと暮らしていた自宅は、ミランダ州エル・アティージョ市の住宅街に位置しており、地域の通信塔やアンテナを狙って発射されたとみられる米国製ミサイルの直撃を受けたとされる。ベネズエラで10年以上暮らし、小さな商店を営んでいたヨハナさんは、負傷の深刻さに耐えきれず死亡した。
火曜日(6日)、ボリバル国家軍(FANB)は今回の作戦で死亡したベネズエラ軍兵士24人に対し、追悼の意を表した。この軍事行動は、米国議会の承認も、国際連合安全保障理事会の承認も得ずに実施されたものだった。一方、キューバ外務省は、犠牲となったキューバ人軍人32人の写真を添えた追悼メッセージをSNS上で公開した。
「我らが兵士たちは、革命の精神をもって、神聖な義務を果たしながら命を落とした」と同省は述べ、米国の行動を「卑劣かつ犯罪的な国家テロ行為」だと非難した。
同じ火曜日、与党議員らとの会合に出席した米国のドナルド・トランプ大統領は、詳細には触れなかったものの、今回の米軍の軍事侵攻で「向こう側」の多くの人々、キューバ人を含む多数が死亡した一方、自国軍には一人の死者も出なかったと発言した。「戦術的には見事な攻撃だった」とトランプ氏は述べた。
小型船舶への攻撃
ドナルド・トランプ政権が「国際的な麻薬取引の取り締まり」を名目に同地域で展開している攻勢は、ワシントンが証拠を示さないまま麻薬取引への関与を主張する小型船舶への爆撃によって、多数の死者を生んでいる。
米紙『ニューヨーク・タイムズ』によれば、2025年9月以降、カリブ海で爆撃された35隻の船舶上で、少なくとも115人が即時処刑のような形で死亡したという。これが事実であれば、米国による同地域での軍事行動による死者数は、わずか5カ月足らずで173人に達することになる。
米国国防総省自身が公開した小型船舶への攻撃映像からは、多くの場合、乗組員が投降したり身を守ったりする機会がまったく与えられていないことが明白である。海上作戦の犠牲者の一人となったのは、コロンビア国籍のアレハンドロ・カランサさん(42)で、彼の乗っていた船は2025年9月に爆撃された。
米国当局によれば、カランサさんが乗っていた船は、米国向けの麻薬を運搬していたとして攻撃対象となったという。しかし、カランサさんの家族は麻薬取引との関係を全面的に否定し、彼はベネズエラ国境に近いラ・グアヒーラ県から漁に出ただけだと主張している。
11月、コロンビアのグスターボ・ペトロ大統領は、米国にいる自身の個人弁護士ダン・コバリック氏を、カランサさんの遺族を代理する法的代表として任命し、米国を相手取って米州人権裁判所(CIDH)に提起された訴訟を担当させた。この際、ペトロ大統領はカランサさんについて、「米国が発射したミサイルによって殺害された漁師だ」と述べた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




