リオのストリートカーニバルを彩るLGBTQIA+のグループたち

2026年 01月 24日
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ストリートカーニバル団体「サイ・ヘテロ」(写真提供/Saulo Costa/Bloco Sai Hétero)

<ブロッコ「サイ・ヘテロ」>

2018年3月4日、リオデジャネイロでは、カーニバルの遊び心から生まれた「サイ・ヘテロ(Sai, Hétero/注:「ヘテロは下がってて!」というニュアンス)」というブロッコ(注:ストリート・カーニバルで歌や演奏、行進などパフォーマンスを行う集団)が誕生した。LGBTQIA+コミュニティに向けられる偏見への“返答”として立ち上げられた。

「いまでは文化プロジェクトとしてリオのカーニバルに定着し、マナウスなどの地方、さらにはパリやローマからリオに来る人たちからも、“パレードの日程を知りたい”というメッセージが届くようになりました」と、創設者であり代表のヴィトール・ヒベイロ氏は語る。

今月24日には、同ブロコが初の公式“エスケンタ(前夜祭的イベント)”を開催する。会場はフラメンゴ公園内のマリーナ・ダ・グローリアで、LGBTQIA+の人々をテーマにアーティストやゲストが集う予定だ。

「自由な仮装で楽しめるブロッコのイベントです」とヒベイロ氏は説明する。参加者たちは、リオが「街で最もカラフルで、多様で、にぎやかなカーニバルの熱気に包まれる」と期待を寄せている。詳細はブロッコのInstagramで確認できる。

2026年の「サイ・ヘテロ」のカーニバル本番の催しは、2月17日に開催される予定だ。ただし会場はまだ確定しておらず、例年通り市が主催する公式ストリート・カーニバルのプログラム外で行われる。

「安全上の理由から、私たちはクローズドのイベント形式を選んでいます。カーニバル期間中は人々が非常に無防備になり、オープンな場では事故も多く起きるためです」(ヴィトール・ヒベイロ氏)

“ヘテロは下がってて!”と名づけられたこのブロッコは、LGBT+の人々が自分たちの居場所を確保できるようにと作られたものだ。イベントはいつも市の中心部で開催されており、昨年はマレシャウ・アンコラ広場で行われた。

ブロッコには非常に根強いファン層がついており、参加者は1万〜2万人と見込まれている。イベントではVIPエリア、オープンバー、多彩なアトラクションが用意され、多彩なアーティストが登場し、さらにサンバ団体「ウニードス・ダ・チジュッカ」の打楽器隊も参加する。

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