2026年のリオのカーニバルが開幕。モモ王が“市の鍵”を受け取る
2026年 02月 14日

2月13日(金)午前、ダニーロ・ヴィエイラが務める「モモ王(ヘイモモ、注:1)」に市の鍵が象徴的に手渡され、リオのカーニバル2026が公式に開幕した。
式典は南部ボタフォーゴ地区にあるパラシオ・ダ・シダージ(市長の公式宮殿・迎賓施設)で行われ、当局者、サンバ関係者、そしてカーニバルの“宮廷”メンバーが出席した。
「大きな感謝と名誉の気持ちで、この機会を与えてくれた市当局にお礼を申し上げます。ここに、2026年リオデジャネイロのカーニバル開幕を公式に宣言します」とモモ王が宣言した。
市の鍵を“祭りの主”に手渡したエドゥアルド・パエス市長は、この瞬間が持つ象徴性を強調し、カリオカ市民と観光客に祝祭期間を楽しむよう呼びかけた。
「私にとって、市の鍵をモモ王とその“宮廷”に手渡すのは今回で14回目となり、大きな名誉です。すべてのカリオカ、そして私たちを訪れる皆さんに、この街の祝祭の精神を受け取ってほしい。楽しんでください。ただし、責任を持って」とパエス市長は述べた。
式典では、前回のカーニバルを制したニローポリスのベイジャ・フロールの打楽器隊と、市警備隊バンドの演奏も披露された。

式典にはモモ王のほか、2026年カーニバルの女王カロリーニ・ザヴィエウ、プリンセスのサマラ・トリンダージとルアナ・フェルナンデス、さらにLGBT+の“宮廷”として選ばれたムーゾ(王子役)ジョン・ソヒーゾ、ムーザ(ミューズ/女神役)ヴィヴィアーニ・カルヴァーリョ、ノンバイナリーのウェンドも参加した。
式典には、市の鍵を代々保管してきたとされる“カンドンガ家”の象徴的継承者とされているチア・スリッカのほか、リオの各サンバ団体のヴェーリャ・グアルダ(創設メンバーなど、長年団体を支えてきた長老衆。団体に伝わる伝統・技芸の生き証人・継承者)の代表者たちも出席した。
(注1:モモ王、ヘイモモ。ギリシャ神話に登場する皮肉、愚痴、狂気を体現する神を、擬人化したキャラクター。カーニバル期間中は「モモ王が街を統治する」ため、リオ市の市長が“市の鍵”をモモ王に託すことでカーニバルが始まる。“市の鍵”の授与は“日常から祭りへの移行を象徴する儀式” と考えられている。歴史学者アウグスト・ネヴィスによると「市長の手によって象徴的に市の鍵が彼に渡されることで“歓喜の王国”が開かれ、灰の水曜日までのあいだ、モモは社会のあらゆる領域で絶対的な支配者となる。なぜなら、彼自身が“国家”の擬人化だからだ」)
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




