コパカバーナで女性たちが集会 暴力とフェミサイド(女性殺害)に抗議

2026年 03月 9日

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リオデジャネイロ、3月8日。国際女性デーの行進がコパカバーナ海岸で行われ、参加者は女性に対する暴力の終結を求めた。竹馬に乗った女性たちがパフォーマンスを披露した(写真:Tomaz Silva/Agência Brasil)

【3月8日/リオデジャネイロ】リオデジャネイロでは、国際女性デーに合わせてコパカバーナ海岸で行進が行われた。数千人の女性たちが参加し、フェミサイド(女性殺害)やあらゆる形態の性暴力に抗議の声を上げた。また、男女平等を推進する公共政策への予算拡充も求めた。

サウンドシステムカーの上では、複数の女性団体の代表者が交代で運動の声明文を読み上げた。要求事項は幅広く、女性への憎悪を煽る集団の犯罪化、産休・育休の延長、女性起業家向けの融資制度の創設、障害や神経多様性のある子どもたちのための誰も取り残さない教育環境の整備などが盛り込まれていた。

さらに、労働現場で広く採用されている「6日勤務・1日休み(6×1)」の勤務体系の廃止も、参加者から繰り返し訴えられた。

抗議行動の中心的なテーマは、性別に基づく暴力の根絶だった。

参加者の多くは、元交際相手に車でひかれて死亡したタイナラ・ソウザ・サントスさんの事件や、同じコパカバーナで発生した10代少女への集団性的暴行事件など、最近の事例を挙げながら訴えた。

サウンドシステムカーに合わせて、参加者たちはセルジオ・サンパイオの楽曲「エウ・ケロ・エ・ボタール・メウ・ブロッコ・ナ・フア」をもとにした替え歌を合唱した。

「私は恐れずに街を歩きたい。もうたくさんだ、生きさせて
 私は家でも怯えずにいたい。もうたくさんだ、生きさせて」

と声をそろえ、暴力のない生活を求めた。

行進の先頭では、竹馬に乗ったパフォーマーのグループが「私たちは一緒なら強い」と書かれた横断幕を掲げて進んだ。彼女たちは、ジェンダーに基づく暴力で命を落とした女性たちを追悼するため、目を閉じて地面に横たわるパフォーマンスを披露。その後立ち上がり、輪になって「すべての女性を生きさせて!」と声を上げた。

<さまざまな世代が参加>

今回の抗議行動には、幅広い世代の女性たちが集まった。ハシェウ・ブラッビンズさんは、7歳の娘アマーラちゃんとともに行進に参加。アマーラちゃんは「女の子の力で闘おう」と書かれたプラカードを掲げていた。

「自分に権利があって、声を上げられるんだと学んでほしい。ここで私たちが一緒に闘っている姿を見せることが大事だと思う」(ハシェウ・ブラッビンズさん)

アマーラちゃんにとって、刺激となる存在も多かった。たとえば、1980年代から女性団体で活動してきたシウヴィア・ジ・メンドンサさんは、2018年3月に殺害されたマリエリ・フランコ市議の顔が描かれた旗を身にまとい、行進に参加した。

「マリエリは、彼女を沈黙させ、消し去ろうとする残虐な犯罪の犠牲になりました。その痛みは深く、女性殺害や家庭内暴力、性暴力の被害に遭った他の女性たちにも重なります。マリエリは抵抗の象徴となり、私たちはより一層団結しなければならないのです」(シウヴィア・ジ・メンドンサさん)

今回の行動を主催した団体は、男性にも暴力根絶の取り組みに加わるよう呼びかけた。呼びかけに応じたチアーゴ・ダ・フォンセカ・マルチンスさんは、9歳の息子ミゲウくんとともに参加した。彼は、男性が積極的に関わる必要性を強調する。

「もちろん、女性への暴力を許してはなりませんが、それだけでなく、できる限り平等を促進する必要があります。私たちは男性優位の社会で育ってきたので、自分たちが受け継いだ価値観を理解し、常に注意し、議論し、そうした考えを手放していかなければなりません」(チアーゴ・ダ・フォンセカ・マルチンスさん)

コパカバーナで行進に参加したヒタ・ジ・カッシア・シウヴァさんも、ジェンダー暴力に対する教育の重要性を指摘する。

「この女性蔑視の文化は世代を超えて続いてきました。多くの女性が、自分たちが受けている暴力を“普通のこと”だと思い込み、その姿を見て育った子どもたちも同じように感じてしまうのです」(ヒタ・ジ・カッシア・シウヴァさん)

「大人への啓発が進んでいるのは素晴らしいことですが、家庭がこの文化を変えていけるよう、政府の支援を受けた取り組みが子どもの頃から必要です」(ヒタ・ジ・カッシア・シウヴァさん)

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)