ユネスコ、ブラジル・ペルナンブッコ州のサンゴ保護プロジェクトを認定
2025年 06月 5日
2023年から2024年にかけて起こった海水の温度上昇は、世界中でサンゴの白化現象を引き起こした。地球上のサンゴ礁の84%がこの現象の影響を受けていると推定されている。この現象は、光合成を行う藻類(褐虫藻)とサンゴの共生関係が破綻することに起因していると考えられている。
褐虫藻との接触を失うと、サンゴは重要な栄養源を失い、弱って病気や死に陥るようになる。
ブラジルは、マラゴージ(アラゴアス州)とナタウ州の海岸の間のサンゴ、主にファイヤーコーラル(Millepora alcicornis)とオオトゲサンゴ(Mussismilia harttii)の死をもたらした世界的な波から、無傷で逃れることはできなかった。
サンゴ礁でのラフティングで知られるペルナンブッコ州沿岸のポルト・ジ・ガリーニャス・ビーチは、白化現象の波に見舞われた海岸線の一つ。同地では、エコツーリズムとペルナンブッコのサンゴ礁再生を組み合わせた「サンゴ・バイオファクトリー」プロジェクトが展開されている。
「ポルト・ジ・ガリーニャスのサンゴ群は95%以上が失われました。生き残ったのは、1~2センチにも満たない小さな断片だけでした」と、サンゴ・バイオファクトリーのマネージャーで水産技術者フダォン・フェルナンデス氏は説明する。
サンゴ・バイオファクトリーはポルト・ジ・ガリーニャスに、研究エリアと一般見学専用エリアを設け、サンゴの断片を回収し、これらの生物を繁殖させてサンゴ礁を修復する作業を行っている。
刺胞動物のグループ(クラゲと同じ)に属するこれらの動物(サンゴの断片)の繁殖と成長の一部のプロジェクトは、幼いサンゴが自然界で成長するサンゴ礁で直接行われている。
他のプロジェクトは屋外、同じくペルナンブッコ州タマンダレにあるシコ・メンデス生物多様性保全研究所(ICMBio)の国立北東部海洋生物多様性研究保全センター(Cepene)にある実験室の水槽で行われている。ここで養殖された個体は、大きく育った後にサンゴ礁へと輸送される。
この活動のおかげで、サンゴ・バイオファクトリーはポルト・ジ・ガリーニャスのサンゴの大部分を救うことができた。
「私たちの小さなサンゴは、サンゴ礁のその場で育ち、育成段階にあったのですが、残念ながら失われてしまいました。私たちの最も古いコロニーは、なんとか白化現象を生き延びました。生息域は縮小しましたが、それでも20%は救うことができました」とフェルナンデス氏は述べた。
「ですから、ポルト(ジ・ガリーニャス)で生き残っているサンゴのほとんどは、バイオファクトリーが管理しているものです」
現在、ポルト・ジ・ガリーニャスのサンゴ礁にサンゴを再生させるために、これらのサンゴを管理する作業が進められている。バイオファクトリーの研究所があるタマンダレーでは、海に戻されたサンゴも白化したが、国立北東部海洋生物多様性研究保全センター(Cepene)の水槽に戻されたことで救出された。
今年、サンゴ・バイオファクトリーは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)により海洋の10年における世界規模の参考プロジェクトとして認定された。
「この承認は私たちの活動への支持を示すものであり、海洋保全に関連する問題において、他の研究者や重要な国際的関係者との連携を深める上でも重要です。これにより、知識、戦略的パートナーシップ、そして交流が得られ、私たちの活動をより良くしていくことができます」とフェルナンデス・マネージャーは締めくくった。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




