サンパウロ州検察庁、ロープジャンプ死亡事故で4人を訴追

2026年 07月 9日

jovem_morre_apos_ser_jogada_sem_corda_de_rope_jump

アヴィオンジーニョ(小型飛行機)と呼ばれる方式のロープジャンプ (写真:Frame Entre Cordas e Ih Voei)

サンパウロ州リメイラの検察庁は7月7日(火)、6月13日に行われたロープジャンプ(日本のアクティビティ「キャニオンスイング」に近い)中の事故で、21歳の女性が安全ロープなしで橋から投げ落とされ死亡した件について、4人を訴追した。訴追されたうち3人は、卑劣な動機と被害者の防御を不可能にした手段による、「未必の故意」を伴う殺人罪で裁かれる可能性がある。

4人目の被告は、同じ犯罪の「不真正不作為犯」(安全確保義務者としての怠慢)として訴追され、さらに証拠隠滅にあたる「訴訟詐欺」の容疑も加えられた。

21歳のマリア・エドゥアルダ・ホドリゲスさんは、通称「ポンチ・ド・エスケレート」として知られる廃線の鉄道高架橋で行われていたロープジャンプの参加費を支払い、ジャンプに臨んでいた。

サンパウロ州検察庁(MPSP)の調べによると、被告らは正式な設備もなく、基本的な安全プロトコルも守らずに、1日あたり80〜100人規模のロープジャンプを実施していた。

「被害者は『アヴィオンジーニョ(小型飛行機)』と呼ばれる方式でジャンプさせられた。この方式では、運営側が参加者を持ち上げ、構造物から前方へ投げ出す。被告らは安全ロープが胸部ハーネスに接続されていない状態で女性を投げ落とし、約30メートル下へ落下させ、全身に及ぶ外傷により死亡に至らせた」(サンパウロ州検察庁)

MPSPの訴状によれば、被告らは活動の危険性を十分認識していたにもかかわらず、安全ロープの接続確認や装備の二重チェックといった必要な措置を怠っていた。

「グループは役割分担が曖昧なまま活動し、法的要件を満たさない状態で商業的にジャンプを提供し、参加者の安全よりも経済的利益やSNSでの宣伝を優先していた」とMPSPは指摘する。

さらに検察庁は、イベントの女性主催者が安全基準を確保し、状況が不適切な場合は活動を中断する義務を負っていたにもかかわらず、以前にも同様の運営上のミスが発生していたことを把握していたのに、改善措置を取らなかったと非難している。

加えてMPSPは、主催者が被害者が使用していたGoProカメラの所在を指示し、内部データを削除させたとされることで、事実解明を妨げる目的の「訴訟詐欺」にあたると述べている。機材は現在も行方不明だという。

MPSPは、3人の男性被告について予防拘禁の継続を求め、女性被告については一時拘禁を予防拘禁へ切り替えるよう請求した。検察官らは被告の有罪を求めるとともに、司法当局に対し、被害に対する損害賠償額として20万レアルの設定を求めている。

本件を司法に持ち込んだのは、マリオ・ホビン・ダ・シウヴァ・ジュニオール、ミシェリ・ムッセ・ジャコビ、ジョアン・ギリェルミ・サウヴィ、マテウス・ブルガレリ・ジ・フレイタス・ギマランイス、ヘナート・ファニン、アンドレ・カミーロ・カストロ・ジャルジンの各検察官である。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)