ファキン判事、マスター銀行事件の全資料公開を命令

2026年 09月 13日

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ブラジル連邦最高裁判所のエジソン・ファキン判事(写真)は、マステール銀行を巡る汚職および巨額金融詐欺の捜査におけるすべての文書に関する24時間以内の「非公開解除」を命令した(写真:Carlos Moura/SCO/STF)

【ブラジリア 9月11日】 ブラジル連邦最高裁判所(STF)のエジソン・ファキン判事は、同事件の担当判事であるアンドレ・メンドンサ判事に対し、旧マステール銀行をめぐる汚職および巨額金融詐欺を調査する「コンプライアンス・ゼロ作戦」に関連する、すべての文書の非公開を解除するよう、24時間以内の対応を命じた。

ファキン判事は、連邦検察庁(PGR)の要請に応じた形で今回の決定を下した。検察庁は、資料の一部のみが公開されたことで、「事件の透明性が損なわれているという誤った印象を与える」と指摘していた。

ファキン判事はすでに木曜(9日)夜にも、資料の全面公開を求めていた。

担当判事であるメンドンサ判事はその数時間後、「コンプライアンス・ゼロ作戦」に関連する15件の捜査手続きを公開したが、一部の捜査については非公開の状態を維持した。この対応を受け、連邦検察庁が改めて「資料の完全公開要求」を行うこととなった。

ファキン判事は金曜(11日)の決定で、再度すべての文書を公開するよう命じた。ただし、「現在進行中、または今後実施される捜査活動については、その有効性に損害が生じる可能性がある場合に限り、非公開を維持する」と付記した。

今回の非公開解除命令は、連邦最高裁判所内部で前例のない制度的危機が進行する中で下された。アンドレ・メンドンサ判事とアレシャンドリ・ジ・モラエス判事の、立場が異なる両判事が、互いにとって不利な報告書を公開し合い、相互に捜査を求める事態となっている。

ファキン判事は、来週火曜(15日)に予定されている審理に向け、すべての資料を他の判事の執務室に送付するよう命じた。この審理では、検察庁が提出した「ヴォルカロとモラエス判事を結びつける連邦警察(PF)の報告書の無効化要求」が扱われる。

メンドンサ判事が非公開を解除した連邦警察(PF)の報告書には、PFが「ヴォルカーロからモラエス判事に送られたもの」とする多数のメッセージが含まれており、元銀行家ヴォルカーロがモラエス判事と近い関係にあったことを示唆する内容が記載されている。

メンドンサ判事は、モラエス判事を捜査対象とすることを視野に入れた判断を求めて、連邦最高裁判所本会議での判断を求めている。しかし検察庁は、メンドンサ判事が本会議の許可なく捜査を進めたとして「手続きは違法であり、資料は無効」と主張している。

<非公開資料>
メンドンサ判事が非公開を維持した捜査の中には、映画『ダークホース』(ジャイール・ボウソナーロ前大統領の伝記映画)の製作資金として 6,100万レアルが提供されたとされる疑惑が含まれている。

連邦警察によると、この資金は、マステール銀行の元オーナーであるダニエウ・ヴォルカーロが、フラヴィオ・ボウソナーロ上院議員(自由党/リオデジャネイロ)の依頼を受けて提供した可能性があるという。

また、別の非公開捜査では、ジャキス・ヴァギネル上院議員(労働者党/バイーア州)と、マステール銀行の元共同経営者である弁護士アウグスト・フェへイラ・リマの関係が調べられている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)