ボリビアの森林で新種のネコ科動物を確認
2026年 09月 20日
【サンパウロ 9月19日 16:01】 ボリビアの山岳森林地帯、ノル・ユンガスとして知られる地域で、Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)と命名された新種のネコ科動物が確認された。
この発見はブラジルのリオグランジ・ド・スウ・カトリック大学(PUCRS)生命・健康科学部のエドゥアルド・エイジリッキ教授が率いる研究チームによって行われた。
ネコ科動物の新種が科学的に記載されるのは、1世紀以上ぶりとなる。研究成果は科学誌「Current Biology」に掲載され、「チグリーノ(Tigrino)」の愛称で知られていた個体のゲノム解析に基づいている。
このオス個体は2016年、ボリビアのノル・ユンガス地域の住民によって幼獣の状態で発見され、その後、動物保護施設ラ・センダ・ベルデに移され、そこで保護されてきた。
9月17日に公表されたゲノム解析の結果によると、この個体は従来想定されていた Leopardus tigrinus(オンシジャグア) ではなく、これまで科学的に認識されていなかった独立した進化系統に属することが判明した。
「本研究は、地球の生物多様性について、まだ発見すべきことがいかに多いかを示しています。ネコ科のように魅力的でよく知られた動物であっても、種が何世紀も未発見のまま残ることがある。こうした種を発見し理解することは、保護の方法を知るうえでも不可欠です」(エイジリッキ教授)
PUCRSによると、論文「Phylogenomics and museomics reveal five distinct species of tiger cats in South America(系統ゲノム解析とミュゼオミクスにより、南米の“タイガーキャット”に5つの独立した種が存在することが明らかになった)」は、英語で “tiger cats” と呼ばれる南米のヤマネコ類の多様性について新たな理解をもたらした。
研究によると、これまで単一種と考えられていたこのグループは、実際には5種の異なる種で構成されている。
この結論は、南米各地から集められた38個体の全ゲノムの解析によって可能となった。分析対象には、欧州や米国の博物館に保管されていた8体の歴史的標本も含まれていた。
エイジリッキ教授によると、今回分析されたヤマネコ類は「クリプティック種(cryptic species)」に分類される。これは、外見が非常に似ているものの、遺伝的には異なり、独立した進化史を持つ動物を指す科学用語である。
「外見が非常によく似ているため、本来は異なる複数の種が、長い間同一種として扱われてきた」と同氏は述べる。
研究には、PUCRSのほか、ブラジル、ボリビア、ペルー、ベルギー、コロンビア、米国、英国の研究機関の科学者が参加した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




