日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?<2>グローバル時代にふさわしくない日本の人事制度

2015年 05月 3日
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前回、日本企業撤退の原因の一つとして、進出前の調査・フィージビリティスタディの欠如を挙げた。ふたつ目の大きな理由は、グローバル時代にふさわしくない日本の人事制度だ。

真の意味でグローバル企業かどうかは、人事評価=キャリアパスに現れると思っている。日本のほとんどの大企業は、海外に進出するという意味での国際化は何十年も前からされているが、真のグローバルな組織になっている会社は少ない。

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日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?<1>撤退組と成功組との違いとは?

2015年 05月 3日
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2014年終盤から2015年にかけて、複数の日本企業のブラジル撤退話を聞いた。

ブラジルと関係して20年以上、これまでも数多くの日本企業の撤退劇を見て来たが、よく「やっぱりブラジルは難しいですね」「こんなにコロコロと法律や税金が変わったらビジネスになりませんよ」「関税、物価が高すぎてお手上げです」などの言葉を残して去って行った。

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不況下のブラジル自動車業界で、ホンダ、トヨタ、日産の日系3社は売上伸ばす

2015年 04月 22日
ホンダ新工場

2014年来、販売縮小で在庫が増え、生産調整や雇用問題も噴出しているブラジルの自動車業界で、3交代で24時間操業している企業や第1四半期も売り上げを伸ばしている企業があると20日付「エスタード」紙が報じた。

ブラジルの自動車業界は2015年に入ってから既に3600人を解雇しており、その大半は自首退職者だ。昨年の解雇者は1万2500人で、自動車部品業界も昨年、2万5000人を解雇した。

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ブラジル・メルセデスベンツ、トラック製造部門工場で人員削減へ

2015年 04月 22日
サンベルナルド・ド・カンポ工場抗議運動

ブラジルの自動車業界は今年既に3600人を解雇しており、その大半は自首退職者だ。昨年の解雇者は1万2500人で、自動車部品業界も昨年、2万5000人を解雇した。

中でもトラックやバス製造部門を中心とする窮状は、メルセデスベンツが4月17日に大サンパウロ市圏サンベルナルド・ド・カンポ工場の従業員500人を解雇すると発表したという18日付「エスタード」紙の記事などからも窺われる。

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2014年のブラジルの輸出額は7%減。主要30カ国中最大の減額

2015年 04月 16日
牛肉輸出ブラジル

4月14日に世界貿易機関(WTO)が発表した報告書によると、2014年のブラジルの輸出額は前年比マイナス7%で、世界の主要輸出国30カ国中で最大の下げ幅を記録したと15日付伯字各紙が報じている。

この結果、ブラジルは輸出高による順位を三つ下げ、25位となった。これは04年以来の最低順位となる。

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ブラジルのPC売り上げ大幅減少、前年比26%のマイナス

2015年 03月 8日
ブラジルPC需要

コンサルタント会社IDCブラジルが(3月)5日に発表したデータによると、2014年のブラジルのパソコン売り上げ台数は1030万台で、前年比26%のマイナスとなった。

同社では今年の売り上げも3%のマイナスとなると予測していると6日付エスタード紙が報じている。

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サンパウロ名物の交通渋滞、逸失利益は1日約21億円!

2015年 03月 7日
サンパウロの渋滞

日本も大都市や大型連休には渋滞がつきものだが、ブラジル・サンパウロ市では交通渋滞が日常茶飯事だ。

TVグローボが3月6日、ニュース番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、サンパウロ・カトリック大学経済学教授のラヂスラウ・ドウボール氏が、交通渋滞を含む待ち時間にかかる逸失利益額を算出したという。

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