「ブラジルフェア ビア&ワイン バル」、5月6日まで開催。毎日通ってでも食べたいボボ・デ・カマラオ

2014年 04月 30日

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伊勢丹新宿店で4月30日(水)からスタートしたブラジルフェア「Abraços do Brasil ! ~ブラジルの抱擁~」(5月6日(火・振替休日)まで)。

同フェアの開催中、伊勢丹新宿店本館地下一階キッチンステージでは、ブラジルの家庭料理やパーティ料理が味わえる「ブラジルフェア ビア&ワイン バル」を開催している。

日本にあるブラジル料理のレストランはシュハスカリーア(シュハスコ(シュラスコ)を提供するレストラン)が圧倒的に多く、日常的に食べられているポピュラーな料理が食べられる機会は多くはない。ブラジルの普段着の味が楽しめる貴重な機会だ。

メニューは、フェイジョアーダ(豆と肉の煮込み料理)、ボボ・デ・カマラオ(ボボ・ジ・カマラォン、海老と芋の煮込み、ココナッツ風味)、クスクス・パウリスタ(サンパウロ風クスクス)、エンパーダ(チキンミートパイ)、サラダ・ミスタ(椰子の新芽パウミット(パルミット)入りのミックスサラダ)、パオ・デ・ケージョ(ポンデケージョ、チーズパン)、プジン・デ・マラクジャ(パッションフルーツプリン)、アサイー・ナ・ティジェラ(アサイーボウル)。

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どれもブラジル人の生活に根差したお馴染みの料理ばかりだが、どれも洗練された味。現在のブラジルのグルメ・シーンを髣髴とさせる。

料理をコーディネートしているのは日系3世のヒラタ・マリさん。パリのコルドンブルーで料理を、日本の「とらや」で和菓子を学んだという。サンパウロの有名ホテルでパティシエも務めた。現在は料理研究家、フードコーディネイターとして日本とブラジルを行き来しながら、互いの食文化を両国に紹介している。

筆者の一押しおすすめメニューは、ボボ・デ・カマラオ。ブラジルとアフリカの文化のミックスから生まれた、バイーア州の名物料理。海老の殻でとったスープで煮たクリーミーな黒いも(※ブラジルではマンジョッカを使う)が、トマトソースとココナッツミルクと混ざった優しい味の煮込み料理。海岸線沿岸地方では海老料理も豊富なブラジルの側面が味わえる。これを食べるために期間中、毎日でも通いたい。

(写真・文/麻生雅人)
写真上:ボボ・デ・カマラオ(ボボ・ジ・カマラォン)