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ブラジルとアルゼンチンは今も犬猿の仲!?

アルゼンチンサポーター

ブラジルW杯では、ブラジルはドイツに大敗し、宿敵アルゼンチンが決勝に勝ち残った。

結果、サッカーの試合として、ブラジル×アルゼンチンが今大会では観られなくなった。ブラジルは南米3位のチリ、2位のコロンビアを倒してきただけに残念だ。

世界中の人が周知の通り、ブラジルとアルゼンチンはサッカーに関して犬猿の仲だと思われている。確かに、ブラジル・アルゼンチンともに世界で最高のサッカーチームを持っていると自負しており、単純にサッカーのライバルとしてはぶつかり合ってきた。在日ブラジル人の中には「日韓がそうであるのと似ている」と例える人もいる。

アルゼンチン対オランダ戦の時に、10人の在日ブラジル人に「どちらを応援するか?」と尋ねてみたら、6人から「ブラジルが3位決定戦に負けることになったとしても、アルゼンチンに優勝して欲しくない」という答えが帰ってきた。4人は「同じ南米のアルゼンチンを応援したい」と答えた。

「決勝がアルゼンチン対ドイツになったら、どちらに勝って欲しい?」と尋ねるとドイツと答える人が多かった。自分達の国で開催されたW杯で、アルゼンチンが優勝するところは見たくないらしい。

しかし、インターネットが世界中の人を繋げ、世界の人々の交流が増えるにつれて、そうした敵対感は以前よりは少なくなってきたと感じる。

メディアはその両面を伝える。

ブエノスアイレスでは、アルゼンチンの何百万人がワールドカップで大敗したブラジルを祝った。少しの例外を除いて、サッカーファン、 ジャーナリスト、政治家、芸術家らの大半は、ほぼアルゼンチンの勝利の時と同じように、ブラジルの大敗を祝った。ブラジル大虐殺みたいになった ゲームの終了時には、アルゼンチン人の何人かは同情したのか、ライバル国の負けを喜ぶことに恥じてもいたが、多くが満足しているというのが支配的な雰囲気だった。

ケガをしたネイマールは、「神様の祝福があった。ケガの場所があと2センチずれていたら、車椅子に乗らなければならなかった」と、涙をぬぐって記者会見に臨み、決勝戦については、隣国アルゼンチンにエールを贈った。「所属するクラブチームのバルセロナの同僚、メッシとマスケラーノがいるアルゼンチンと決勝で戦いたかったが、できるなら彼らに優勝してほしい」と語った。

公然とアルゼンチンを応援するブラジルのエースを見て、時代はどんどん変わっているという実感を受けた。

(文/加藤元庸、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
7月9日、コパカバーナのファンフェスト会場で勝利を祝うアルゼンチンのサポーター

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著者紹介

加藤元庸 Motonobu Kato  1980年代後半にインディーズ映画制作会社エンボディメントフィルムズを創設。後にワーナーブラザースで宣伝に関わった後、ロスアンゼルスで多くの映画製作に携わる。 カナダやメキシコでのロケ地経験を通して、ブラジルで日本のCM制作に関わり、ブラジルに魅せられる。「TVグローボ」の日本キー局アイピーシーワールドに参加。リアルなブラジルの慣習と日々闘いながら、新プロジェクト開発部長として勤続中。