7月8日のドイツ戦はブラジルで「ミネイラォンの悲劇」と呼ばれるか!?

2014年 07月 9日

Brazil_vs_Germany,_in_Belo_Horizonte_00 Marcello Casal Jr_Agência Brasil.
2014年7月8日、ミネイラォンにて、ブラジル対ドイツ戦(写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)

1-7という、仮にブラジルの敗退を予感していた人がいたとしても、そこまでは予想しなかっただろうと思われる大差での惨敗を喫して、ワールドカップの決勝トーナメントから脱落したブラジル。

今大会は1950年の第4回FIFAワールドカップで優勝を逃しているブラジルにとって、2度目の自国開催となった2014年FIFAワールドカップは、初の自国優勝を夢見た大会でもあった。

1950年大会は、決勝戦でウルグアイを相手に、ほとんどの人が勝利を信じていた雰囲気の中で敗れ去ったこともあり、ブラジルでは「Maracanaço(マラカナッソ)~マラカナンの悲劇」として未だに語り継がれるほど大きなトラウマとなっている。

7月8日、ベロオリゾンチのミネイラォンで起きた大惨敗後、さっそくサッカーファンのブログなどで「Maracanaço(マラカナッソ)~マラカナンの悲劇」に倣って「Mineraço(ミネラッソ)、もしくはMineiraço(ミネイラッソ)~ミネイラォンの悲劇」という言葉が使われはじめた。しかし、現時点でまだそれほど多く、ではないようだ。

ブラジル版「Yahoo!知恵袋」にも「『マラカナンの悲劇』の次は、『ミネイラォンの悲劇』ですか?」という自虐的な投稿があったが、この投稿に対しても、同日深夜2時過ぎの時点でコメントしているのは3名のみだ。

一方、現地メディアの中でも、「フォーリャ」が特集の見出しに「ミネイラッソ(ミネイラォンの悲劇)」と掲げている例もでている。

とはいえ、1950年大会のときと2014年大会では、セレソンや大会そのものに対するブラジル人の思いを含め、いろいろな面が異なっている。この言葉がブラジルで広く語られるかどうかはいまのところ不明のようだ。

(文/麻生雅人、写真/Edson Rodrigues/Secopa)
7月8日、クイアバのファンフェスト会場で嘆き悲しむサポーター