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カンデラリアの虐殺から21年。リオで追悼ミサと集会が行われる

カンデラリア21年

ワールドカップブラジル大会が開催された日の、ちょうど14年前、2000年6月12日。リオデジャネイロで、ひとりの若い男性が11人の乗客を人質にしたバスジャック事件が起こった。

想像を超える結末を迎えたこの事件は、「トロッパ・ヂ・エリッチ(エリート・スクワッド)」シリーズ(2007、2010)や「ロボコップ」(2014)も手掛けたジョゼ・パジーリャ監督によるドキュメンタリー映画「バス174」(2003)でも描かれている。

バスハイジャック事件は、単なる強盗事件ではなく、ブラジル社会が抱える負の連鎖が引き起こした事件だった。

発端は、1993年7月23日にリオデジャネイロで起こったストリートチルドレンの虐殺事件、俗にいう「カンデラリアの虐殺」。バスジャックを起こしたサンドロ青年は、この、警官による虐殺事件の生き残りの一人だったのだ。

7月23日(水)、カンデラリアの虐殺の舞台となったリオデジャネイロ市旧市街区にあるカンデラリア教会では追悼ミサが行われた。教会前では、市民運動「カンデラリアを繰り返さないで」による、事件を風化させずに問題の根本的な解決を訴えるデモ行進もおこなわれた。現地メディア(「G1」7月23日づけ、電子版)が伝えている。

虐殺の犠牲となった少年の母親の一人は、前夜の22日(火)から夜を明かしたという。教会前の広場には、犠牲になった8人(といわれている。実際の犠牲者数は定かではない)少年たちの名前が記された白いボールが飾られ、顔写真やメッセージの入った手作りのポスターなども飾られていた。

ミサは23日(水)の午前中に行われ、ミサのあとは、虐殺への抗議や、ドラッグの蔓延など、事件が起きた背景にあるさまざまな問題の根絶を訴える行進が行われた(次ページへつづく)。

カンデラリア21年

(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
7月23日(水)、リオデジャネイロ市カンデラリア教会。教会前で起きた虐殺事件への追悼ミサが行われた

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