ブラジル、クリチーバ市、スズキ・メソードを学んだ子どもたちがディズニーの曲などを演奏

2014年 10月 2日

オルケストラスズキクリチーバ

コロンブスがアメリカ大陸を発見したコロンブス・デーとしても知られる10月12日は、ブラジルでは国の守護聖人アパレシーダの日、そして、子どもの日であもる。

この子どもの日にちなんで、10月は“子ども月間”として各地でさまざまな催しが開催される。

パラナ州クリチーバ市では、サンタマリア文化センターのカペラ(旧市街区(セントロ)、コンセリェイロ・ラウリンド通り273)で、10月4日(土)18時半より特別公演「子どもによる子どものためのコンサート」が開催される。クリチーバ市政府が発表した。

演奏を行うのはオルケストラ・スズキ・クリチーバ。「シンデレラ」、「美女と野獣」、「ピノキオ」、「白雪姫」、「メアリー・ポピンズ」などディスニー映画のレパートリーや「サウンド・オブ・ミュージック」の曲、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲ホ長調、国際的な民謡などを演奏する。

パラナ州音楽才能教育協会(AETMP)の協力を得てオルケストラ・スズキは、子どもたち、若い学生、ヴァイオリンヤヴィオラ、チェロの学生、機関の教師たちによって構成されている。

この楽団は多彩なレパートリーと音楽のスタイルを持っており、市や、サンタカタリーナ州、サンパウロ州など他州の文化施設などで公演をおこなっている。アイルランドのダブリンで行われたスズキ・メソード第12回大会に参加したとき、最優秀室内楽グループに選ばれた。

スズキ・メソードは、日本で最初にヴァイオリン工場を設立した「鈴木バイオリン製造」の創業者・鈴木政吉の息子、鈴木鎮一が創始者として知られる音楽教育メソッド。第二次世界大戦直後に生まれた。

母国語を身につけるように繰り返し接することで音楽を身につける方針をとっている。鈴木鎮一は、すべての子どもが大きなポテンシャルを持って生まれ、学び始めるのは早ければ早い方がいいという理念を持っていたという。

(文/麻生雅人、写真/SMCS)
オルケストラ・スズキ・クリチーバの子どもたち