ある日突然、密林のど真ん中に放りだされた気分を味わえる!?  映画「アマゾン大冒険~世界最大のジャングルを探検しよう!~」

2015年 01月 17日

アマゾン大冒険

海洋学者ジャック=イヴ・クストーに師事して、これまでにも多くの自然科学番組を手掛けてきたフランス人映像作家ティエリー・ラゴベール。

北極を舞台に、過酷な環境の中で生きる動物たちの姿を捉えたドキュメンタリー「ホワイト・プラネット」(2006)を手掛けたことでも知られている。

そのティエリー・ラゴベール監督が最新作で舞台に選んだのは、世界最大の熱帯雨林アマゾンだ。

モルフォチョウ

地球上の熱帯雨林の30%以上をしめるというアマゾン。森林の中を流れるアマゾン川の長さは6525km(ブラジル運輸省による)とも7025km(同映画配給会社クロックワークスによる)ともいわれ、この界隈には人類にとってまだまだ未知の動植物が存在する、生物多様性の宝庫だ。

国立アマゾニア調査研究院のルイス・アントニオ・ジ・オリヴェイラ博士によると、3000万種以上の昆虫種が存在して、森林に存在する植物種の存続を支えているという。ブラジル環境省の森林及び生物多様性局によると、鳥類は約1000種(全世界で約9700種)が存在するという。

アマゾンのピンクイルカ

1月17日(土)から日本公開がはじまったフランス・ブラジルの合作映画「アマゾン大冒険 ~世界最大のジャングルを探検しよう!~(原題「アマゾニア」)」でティエリー・ラゴベール監督は、そんなアマゾンの、多様性に富み、都会で生活する人間の想像をはるかに超えた生命の営みを、独特の映像美とリアルさで見せている。

「ナショナルジオグラフィックチャンネル」やNHKでも、アマゾンの自然や生き物を紹介するドキュメンタリー番組は数多く作られてきたが、これまでにあった映像とはまったく違った感覚でアマゾンを映し出した映像作品が誕生した(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/(C) 2013 BILOBA Films – GULLANE – GEDEON Programmes – France 2 Cinema – GLOBO Filmes – IMOVISION – LE PACTE)
映画「アマゾン大冒険 ~世界最大のジャングルを探検しよう!~」(配給/クロックワークス)は1月17日(土)より角川シネマ新宿、全国イオンシネマ(一部劇場除く)ほかにて全国ロードショー