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アート・リンゼイ来日。伊勢丹新宿店「BRASIL FANTÁSTICO! 祝彩楽園 ブラジル」では館内音楽の選曲手掛ける

リオデジャネイロを拠点に活動するギタリスト、プロデューサーのアート・リンゼイが、新しいユニット「レストレス・サンバ」を率いてブルーノート東京で来日公演を行う。

来日に合わせて、6月3日(水)から開催される伊勢丹新宿店のブラジルウィーク「BRASIL FANTÁSTICO! 祝彩楽園 ブラジル」で、会場に流れる音楽の選曲を手掛ける。

また、同イベントのイメージ動画でも、アート・リンゼイの「コンヴスチーヴェウ」という曲が流れている。この動画は「ブラジル・ファンタスチコ! 祝彩楽園ブラジル」公式ホームページで紹介されている。

動画の監督を担当しているのはグラフィックデザイナー、Takashi Okada(http://www.okadatakashi.com/)。谷口京(Kei Taniguchi)によるブラジルの自然を捉えた写真、羽鳥好美によるブラジルの”フェスタ”をイメージしたイラスト、マナウス在住の現代アート作家トゥレンコ・ベッサが手掛けたアマゾン地方~先住民の伝説などに登場する生き物の切り絵やイラストなど、ブラジルにまつわるさまざまなイメージを併せ飲んだイメージを創り上げている。

アート・リンゼイの出身はアメリカ合衆国ヴァージニア州だが、3歳のとき家族と共にブラジルへ移住、ペルナンブッコ州ガラニュンス市で育った。

1967年に同州ヘシーフィに移り約3年を同市で過ごしている。ブラジルには13年以上滞在。帰国後、ニューヨークを拠点にDNAやアンビシャス・ラヴァーズ、ラウンジ・リザーズなどで活動した。

幼少時からブラジルで育ったこともありポルトガル語も堪能なアートは、1985年、合衆国でワールドミュージックなどを手掛けていたノンサッチ・レーベルから発売されたカエターノ・ヴェローゾの「カエターノ・ヴェローゾ」の解説の翻訳を手掛ける。同レーベルのオーナー、ボブ・フルヴィッツにカエターノを紹介され他アートは、以降、ブラジル音楽との関係を深めていく。

アンビシャス・ラヴァーズの「グリード」(88)にはナナ・ヴァスコンセロス、リオの名人サンバ演奏家(マルサウ、ルナ、エリゼウ、ゴルジーニョなど)といったブラジル人音楽家が参加。パウリーニョ・ダ・ヴィオラ作「パラ・ナォン・コントラリアール・ヴォセ」のカヴァーも収録。

次作「ラスト」(91)でも再びナナ・ヴァスコンセロスが参加。ジョルジ・ベン作「ポンタ・ダ・ランサ・アフリカーノ(ウンババラウーマ)」、カエターノ作「ヴィライン」、アウシヴァンド・ルース&カルロス・コケージョ作「エ・プレシード・ペルドアール」とブラジル音楽のカヴァーも増えた。

ブラジルに渡ったアートは、アンビシャス・ラヴァーズの相棒だったスイス出身のキーボード奏者ピーター・シェラーと共にカエターノ・ヴェローゾ「エストランジェイロ」(89)のプロデュースを手掛ける。

その後もカエターノ「シルクラド」(91)、マリーザ・モンチ「マイス」(91)、「コル・ジ・ホーザ・イ・カルヴァォン」(94)、「メモリアス、クロニカス・イ・デクララソンイス・ジ・アモール」(00)、ガウ・コスタ「チェシャ猫の微笑み」(93)、カルリーニョス・ブラウン「アウファガマベトザード」(97)、アドリアーナ・カウカニョット「マレー」(00)、オルケストラ・コンテンポラーニア・ジ・オリンダ「プラ・フィカール」(12)などをプロデュース。特に90年代初頭の諸作はMPBを幅広く世界に紹介する役割も果たした。

アート自身もソロ作でブラジル音楽色を強めていった。「オ・コルポ・スチウ(「曖昧な存在」)」(95、バーノン、日本では坂本龍一が主宰するグート・レーベルより発売)にはヴィニシウス・カントゥアリアが共同プロデュースとソングライティング、演奏で参加。加えて演奏ではナナ・ヴァスコンセロス、シロ・バチスタ、ホメロ・ルバンボが参加。カエターノとの共作曲「チャイルド・プロディジー」、アントニオ・カルロス・ジョビン&ヴィニシウス・ジ・モライス作「エスチ・セウ・オリャール」がカヴァーされている。

96年にはポルトガル語で歌った歌を多く収録した「ムンド・シヴィリザード」(ライコ/グート)を発表。ヴィニシウス・カントゥアリア、ホメロ・ルバンボが参加。ルカス・サンタナ作「マール・ジ・ガーヴィア」をカヴァーしているほか、さらにブラジル勢ではDJスプーキー、チンバラーダ関係者、ジャキス・モレレンバウンも参加。表題曲はマリーザ・モンチとの共作曲。

97年のソロ3作目「ヌーン・チル」(グート)でもヴィニシウス・カントゥアリア、ナナ・ヴァスコンセロス参加。マリーザ・モンチとダヴィ・モライスがソングライティングに名をつらねる「シンプリー・アール」、「アウグリ」も収録。ノエウ・ホーザの古典「ムラータ・フザルケイラ」のカヴァーも収録。

その後も「プライズ」(99)、「Invoke」(02)、「サウト」(04)などを発表(日本ではエイベックス・トラックスから)している。

アート・リンゼイズ・レストレス・サンバの来日公演はブルーノート東京にて6月9日(火)、10日(水)に開催。1stステージ Open5:30pm Start7:00pm/2ndステージ Open8:45pm Start9:30pm。8000円。

メンバーはリオからやってくるルイス・フェリッピ・ダ・リマ(ギター)、マリヴァウド・パイン(ドラム)に加え、日本から大野由美子(ベース)が参加。ゲストで小山田圭吾(ギター、※9日のみ)、ジム・オルーク(ギター、※10日のみ)も参加する。詳細はブルーノート東京(http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/arto-lindsay/)まで。

(文/麻生雅人)

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